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 結婚式に運動会、秋はデジカメやビデオカメラが活躍する季節だ。しかし、撮った写真や動画の整理には、なかなか手を付けられない──そんなユーザーが多いのではないだろうか。こういった状況の中、コーレルが新しいタイプの写真/動画編集ソフトを発売した。Windows 7の新機能「マルチタッチ」に対応し、初心者でも簡単に扱えるソフトだという。こうした製品を市場に投入する狙いは何なのか。今回は、堺和夫社長に新製品に懸ける思いと、アプリケーション市場の今後の展望について聞いた。堺氏は、日本AMD、マイクロソフトで要職を歴任。ハードとソフト両方の業界での経験を生かすべく、昨年9月にコーレルの社長に就任した。

■新しい動画編集ソフトの特徴や利用シーン、想定ユーザーを教えてください。

 今回発売した製品は2種類あります。入門用のスタンダード版と、それよりも高機能なプロ版です。

 スタンダード版で目指したのは、誰もが簡単に使えることです。「おまかせモード」なら、写真や絵、動画を用意してボタンを押すだけで、見栄えの良いコンテンツを簡単に作成できます。オプションも、ユーザー調査に基づいて厳選した機能だけを搭載しました。

 この製品は、動画編集が初めてのユーザーや、使った経験はあるがやめてしまった、というユーザーに使ってほしいと思っています。特に後者について、我々は、使うのをやめてしまった理由を徹底的に調査しました。そして、その調査に基づいて、製品の使い勝手を大幅に改善したのです。そこを解決しないと、せっかく新しいユーザー層にアプローチしても、同じ理由で、再びやめることになります。それでは、ユーザーのすそ野を広げることはできません。

 一方のプロ版を別に用意したのは、「誰でも簡単に使える」というコンセプトだけでは、満足できないユーザーがいると考えたからです。プロ版では、もう少し深い機能を求めるユーザーニーズに応えます。例えば、スタンダード版ではBlu-ray Discに書き込むことはできませんが、プロ版なら可能です。

 スタンダード版とプロ版で、ユーザーインタフェースは統一しました。どちらも、マウスなどを使わず、ディスプレイに直接触れて操作できるマルチタッチ機能に対応しています。マルチタッチは、画像を拡大/縮小したり、回転させたりするのに便利です。フォトブックのページをめくるのにも使えます。

 とはいえ、ユーザーのパソコンの多くが、すぐにマルチタッチ対応の機種に入れ替わるわけではありません。ですから、マルチタッチでできる操作は、マウスでも同じようにできます。カーナビで、タッチとリモコンで同じことができ、TPOに合わせて使い分けられるように、パソコンでも、マルチタッチとマウスで同じことができ、必要に応じて使い分けられるようにしたのです。

 写真/動画編集ソフトのユーザーは、一般に3つのタイプに分けられます。まず、友人の結婚式や子どもの行事などで撮った画像があり、コンテンツを何か作りたい、と明確な目的意識を持つユーザーです。次に、結婚式のビデオ撮りなどを頼まれることが多い、もともとハイエンドなユーザーがいます。そして、最後は「とにかく動画ソフトが欲しい」というタイプのユーザーです。今回、我々がすそ野を広げようとチャレンジするのは、この3タイプから少し外れた、いわゆる一般ユーザーです。編集作業を簡略化することで、一般ユーザーに気軽に買ってもらえるようにしたいのです。