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 「ライフハック」と呼ぶ仕事の効率化テクニックを、独自の理論に基づいて編み出し続ける小山龍介氏。最新のデジタル技術を積極的にライフハックに採り入れるアイデアマンであり、心酔するビジネスパーソンは少なくない。

 小山氏が考えるライフハックの真髄は、一言で表すと「シンプル」。「余計なことは考えずに済むように仕事や生活をする。例えば“牛乳を買う”タスクが不定期に発生するなら、毎週月曜日に必ず牛乳を買う生活にしてしまえばいい」。なくなったら買うのでは、牛乳が空になるたびにタスクが発生し、それに時間を割かねばならない。

 「月曜日に牛乳が残っていたら、飲めばいいだけ。生活をどんどんシンプルにしていけば、どんどん頭を余計なことに使わずに済む」。知的生産に頭を集中させるためにも、シンプルな生活に徹すべしというのが同氏の持論だ。

 生活をシンプルにする行為は、雑誌を「編集」する作業に酷似しているという。「情報、モノ、作業から無駄をとことん削り、自分が必要とする部分だけを残す。何もかもがあふれかえる現代だからこそ編集することが重要」。RSSリーダーを使って情報をやみくもに集め続ければ、対象が増えるばかりで使う気が失せる。それでは意味がない。

 編集する上で欠かせないのが、これはいらないという判断を下せる価値基準を自分なりに持つこと。「日ごろからアウトプットすることを心がける」ことで、その能力は磨かれると同氏は考える。情報をインプットするなら、その情報をどうアウトプットする可能性があるのかをイメージしておく。

 「私の場合、アウトプットは講演。編集の習慣があるおかげで、急に講演を頼まれても怖くない。3分あれば、どんなネタでも準備を済ませる自信がある」。知的生産が最大化するというシンプル化の効用は、絵に描いたもちではないというわけだ。