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 大手量販店のエディオングループは2009年11月下旬、富士通の「らくらくパソコン」と日経パソコンが連携したオリジナルノート「FMV-BIBLO NF/ER」(FMVNFERG)を発売した。デオデオ、ミドリ電化、エイデン、石丸電気など、エディオングループ各店のパソコン販売のマーケティングと仕入れを担当するエディオン 商品統括本部 商品本部 情報家電商品部の山田英司マネージャーにオリジナルモデルの狙いやWindows 7搭載パソコンの売れ行きについて聞いた。

■オリジナルノート「FMV-BIBLO NF/ER」(FMVNFERG)は、パソコン本体に、日経パソコンの1年間の無料購読、日経パソコンの読者向け有料会員制サービス「日経パソコン スキルアップ倶楽部」の1年間の無料購読、Windows 7の解説書が付いています。この製品を発売した狙いは何ですか。

 「らくらくパソコン」はもともと、年齢層が上のお客様にご利用いただくことを想定した製品です。こうした方は、キーボードやマウスには慣れていないけれど、勉強熱心で、興味を持てばパソコンを一生懸命覚えていただけます。日経パソコンの1年間の購読があれば、興味を持ったことについての知識が深まり、習熟度を上げるきっかけになると考えました。

 さまざまな講座やサービスを利用できる「スキルアップ倶楽部」は、パソコンでこういうことができるという新しい発見につながります。興味があるけれども、誰かが背中を押さないと動き出しにくいというお客様が多くいらっしゃいます。スキルアップ倶楽部は、こうした方の背中を押すきっかけになります。

 今回のオリジナルモデルは、パソコン本体のコンセプトと付属するサービスが、我々の考えているお客さまの層と非常にマッチしています。

■エディオングループでは、多くのメーカーと提携して、さまざまなオリジナルモデルを販売しています。パソコンのオリジナルモデルを検討するときに、意識していることはありますか。

 一番考えていることは、お客様が製品を使うシーンです。エディオングループとマウスコンピューターが共同開発した「E-GG+」(エッグプラス)シリーズの場合は、この価格でこの性能というのが一番の特徴で、買い増しのお客様やゲームなどにパソコンを利用するお客様を想定しています。

 富士通、NEC、東芝などほかのメーカーの場合は、仕様を変えにくいので、ルックスにこだわっています。例えば、いろいろと調査したところ、ノートを使わないときも天板を開きっぱなしにしている方が多いことが分かりました。パソコンメーカーは、天板の色を変えて製品の変化をつけることが多いですが、天板を開きっぱなしではその部分を見ることはできません。そこで、キーボードの色やキートップの光沢感などを変えたオリジナルノート「MONOTONOUS(モノトナス)」を出しました。

■Windows 7を搭載したパソコンが10月下旬に登場しました。売れ行きはいかがですか。

 Windows 7の感触は予想以上です。登場から1カ月たった時点で、前年と比べると、パソコンの販売台数は120%、販売金額は105~106%と伸びています。Windows 7が出る前は、台数は110%程度ありましたが、金額は80%程度でした。

 ここ3年間ほどは、パソコンの新製品が出てもいきなり新製品が売れることはなく、価格の下がった前のモデルが売れるという状況でした。Windows 7の登場に合わせて、店頭では「変わった感」を出すことを意識しました。そのために、「Windowsタッチ」機能をアピールする売場を作ったり、店内の装飾を目立つようにしたり、などの工夫をしました。Windows 7搭載パソコンの場合は、最初から新製品が売れています。

 お客様は「Windowsタッチ」に対する興味がすごくあるようです。機能が付いている、付いていないに関係なくディスプレイに触れる方が多くいらっしゃいます。この商戦では、各量販店でタッチ機能付きのデスクトップが品不足になっています。エディオングループでは、ソニーと富士通の製品を商談のときにしっかり用意してもらったので、品薄だけど、商品が全くないという状態にはならず、かなり売れています。

 ここへきて、デスクトップが人気です。これは、買い替えのお客様が戻ってきている証拠かなと思っています。また、デスクトップには、地上デジタル放送を受信できるパソコンという側面もあります。テレビ機能に特化して価格を安くした富士通のデスクトップはよく売れています。テレビが見られてパソコンを楽しめるというコンセプトでやっていけば、春商戦でも人気を集めるのではないかと思います。

 新製品が頭から売れるという状況は何年かぶりで、Windows 7が登場した最初の2、3週間は、本当に市場の関心や需要が高くなっているのか疑心暗鬼でした。ところが、その後も週を追って、しっかりと立ちあがってきています。お客さまの関心が高く、高額なデスクトップが売れているという状況が続き、買い替え率が非常に高くなっていると実感しています。年末商戦は、このままの勢いが続くのではないでしょうか。