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 ネット上に作られた3Dの仮想都市、「Blogopolis」。国内で開設されている26万件ものブログを、街として見られるシステムだ。所狭しと並ぶ建物の1つひとつが、ブログの記事に対応。記事の人気度に応じて形状が変わる。

 日中はシステムエンジニアとして企業に勤務する浜本氏。帰宅後の時間を利用して、Blogopolisをひとりで作り上げた。その斬新な発想や高度な技術が評価され、「Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2009」一般の部でグランプリに輝いた。

 エンジニアのDNAが目覚めたのは小学生のとき。担任教諭がパソコンで簡単なプログラムを入力すると、画面の中で突如図形が動き出した。それまでも「ファミコンにカセットを入れるだけで、1つの“世界”が動き始めるのが不思議だった。裏側ではこう作られているのか、と衝撃を受けた」。中学生でプログラミングを始め、夢中になった。

 最初の作品はゲーム。「プレーした同級生が『面白い』と言ってくれた」。自分の作品が他人に使われ、喜ばれる幸せ。これは今でも、浜本氏の原動力だ。

 ここ数年は、インターネットを使ったシステムの開発に取り組む。ネットサービスが提供するAPIを使えば、膨大なデータを個人が自在に活用できる。そのダイナミズムを「巨人の肩に乗るようなもの」と表現する浜本氏。より多くの人に使ってもらえることも、ネットならではのメリットだ。

 これまでに7種類ほどのシステムを個人で開発・公開してきたが、一貫して追求するのはデータの可視化。「何万件ものデータも、可視化によって一種の“模様”になる。個々のデータを見ているだけでは分からないものが見えてくる。人間の脳が感覚的に情報をとらえるように、高次のレベルで情報の理解を助けたい」。さらに多様なデータに模様を浮かび上がらせるべく、浜本氏の開発は続く。