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 今でこそ、パソコンで日本語を使えるのは当たり前。しかし、パソコンが登場したばかりのころは、日本語を使えるようにすること自体、高いハードルだった。文書作成時も、漢字やカナなどを使い分ける必要がある日本語は、英語などに比べ、複雑な操作が必要だ。当然、そうした入力を支える仕組みの開発にも、高い技術力が要求される。そんな過酷な状況で、ユーザーから爆発的な支持を得たのが、ジャストシステムが開発したワープロソフト「一太郎」と、日本語入力ソフト「ATOK」だった。

 しかし、厳しい経営状況が続いた同社は2009年4月、キーエンスとの資本・業務提携を発表。キーエンスはジャストシステムの発行済み株式の4割以上を保有する筆頭株主となり、同年6月には、創業者の浮川和宣氏に代わって福良伴昭氏が社長に就任した。新体制でのジャストシステムの戦略を福良社長に聞いた。

■キーエンスとの資本・業務提携の経緯を教えてください。

 キーエンスと提携の契約を結んだのは、2009年4月です。その少し前に、我々の技術に関心を持っているとの話が、キーエンスからありました。何か一緒にできないかと検討している中で、資本を含む提携に至りました。

 当社としては、資本を受け入れたことで、事業を進めていくベースが安定しました。キーエンスから迎えた取締役3名と監査役1名は、完全に当社に入り、ジャストシステムの事業をいかに伸ばしていくかという課題に、全力で取り組んでいるところです。彼らの存在は、我々にとってよい刺激になっています。特に、お金を出して買ってもらえる、強い競争力を持った製品を作ろうという姿勢には、大いに学ぶところがあります。