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 お菓子好きなら知らぬ者はいないほどの人気パティシエ、辻口博啓氏。2007年から、インターネットと動画を活用したスイーツ作りのスクールを開いている。自らが実演・解説する様子を動画に収め、ネットで配信。生徒は、思い思いの時間に自宅で実習する。完成品を写真に撮って提出すると、個別に指導を受けられる。

 スイーツ作りを学びたくても、時間や距離の制約から教室に通えない人は少なくない。教本を頼ろうにも、生地の泡立て方など微妙な加減が分からない。こうした障害を、ネットと動画が取り払った。「一般の教室では、自己主張の弱い生徒は十分に学べないこともある。ネット経由なら、一人ひとりパソコンの前で深く学習できる」という利点もある。完成品の味見こそできないものの、スポンジのふくらみ方やクリームの状態を写真で見れば、生徒の腕前は十分確かめられるという。

 今後、ぜひ手ほどきしたいのが子どもたち。「自分が作ったものを食べた家族の“おいしい”という一言が、子どもの成長にとっていかに大事か。そんな感動を、幼いうちに一つでも多く味わってほしい」。小学3年生のときに食べたショートケーキに衝撃を受け、パティシエを志した辻口氏。教育には格別の思いを抱く。

 こうして活動の幅を広げると、菓子業界では“異端児”の扱いを受けることもある。だが、スイーツの世界を広めるには、厨房に閉じこもるだけでは駄目だと同氏は言う。ポータルサイト「SUPER SWEETS」を核に、さらなる取り組みを展開予定だ。年内にもスイーツの検定を始め、将来は人材紹介の場も用意する。レシピ投稿やSNS的な要素も盛り込めれば、とアイデアは尽きない。目標は、世界最大のスイーツ・ポータルサイト。それを一緒に作っていける、お菓子好きの優秀な若手エンジニアを募集中だ。