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米グーグル フェローのアミット・シングハル氏
米グーグル フェローのアミット・シングハル氏
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 検索キーワードに対して、いかに関連性の高い情報を適切な順序で並べるか。検索エンジンのキモともいえるこのテーマを、米グーグルで統括するのがアミット・シングハル氏。同社でも数人にしか与えられていないという、フェローの称号を持つ。

 同社は現在、リアルタイム検索に力を入れている。Twitterなどのミニブログや、SNSへの書き込みを即座に検索できるというものだ。これを中心に、「Google」の検索サービスのアルゴリズムについて聞いた。

■リアルタイム検索は、ユーザーにとってどんな価値があるのでしょうか。

 有益な情報が、たとえ数秒前のものであっても手に入れられることです。実際の出来事で言えば、2010年1月にカリフォルニアで地震が発生しました。リアルタイム検索によって、地震に関する有益な情報を迅速に入手できたのです。主に、TwitterやSNSなどのソーシャルメディアの情報です。

 米地質調査所(USGS)が正式な情報を公開するのには、15分ほどかかりました。この情報をフィードなどによって他のサイトが利用するには、さらに時間が必要でした。一方リアルタイム検索なら、地震発生直後からさまざまな情報にアクセスできました。

 またGoogleのリアルタイム検索は、広範囲の情報を一つに統合しているという利点があります。いちいち各種サイトを見に行かなくても、あらゆるネット上のリアルタイム情報が見られます。それより過去のドキュメントも含め、Googleで検索さえすれば幅広い情報にアクセスできるのです。

■リアルタイム検索が重要だと考えられたのは、いつからですか。

 特に力を入れ始めたのは、2009年です。重要なテーマだと認識してからは、驚くべきスピードで開発が進みました。そして2009年の12月に米国でサービスを開始しました(記者注:国内では2010年の2月に開始)。

 前述の通り、我々は情報の包括性(comprehensiveness)を重視しています。昔はWebページの収集(クロール)も1カ月に1回という頻度でよかったのですが、ニュース記事が出てきて数時間に1回となりました。Webの進化に応じてこの間隔はどんどん短くなり、ソーシャルメディアではついに数秒おきになりました。

 なおリアルタイム検索では、クロールではなくフィードの技術を使ってデータを集めています。ソーシャルメディアを運営するパートナーから随時データの提供を受け、検索のインデックスに追加しています。