PR

 「Eye-Fi」は、無線LAN機能を内蔵したSDメモリーカード。デジタルカメラで撮影した静止画や動画を自動でパソコンやオンラインアルバムにアップロードしてくれる。2008年に日本で発売されて以来、Amazon.comや家電量販店で販売してきた。

 このほど、そのEye-Fiに機能を拡張した新シリーズ「Eye-Fi X2カード」が追加された。無線LANはIEEE 802.11nに、データ書き込みはClass6に対応して基本機能を向上したほか、ジオタグ(位置情報)付加機能や公衆無線LAN接続機能などを搭載。元来持っていた画像の自動保存、共有からその役割を大きく広げている。

 新製品の発表を機に来日していた米アイファイのジェフ・ホロブCEOに、新しいEye-Fiのコンセプトや今後の機能拡張について聞いた。

■新しい「Eye-Fi X2カード」は、従来と何が違うのでしょう。

 設計が大きく変わりました。既存モデルでは、無線LANチップ上にEye-Fiのプログラムを書いていたのですが、処理能力が低く、搭載できる無線LANチップも限られました。

 新シリーズでは、独自のチップ「X2 Engine」を開発し、無線LANチップとは別に搭載しています。これによって、無線LANチップの選択肢も広がりましたし、複雑な処理も可能になりました。機能は大きく進歩しています。

 例えばIEEE 802.11nやClass6などの規格に対応できました。また、「エンドレスモード」を搭載したのも大きな特徴です。エンドレスモードは、既にパソコンやオンラインアルバムにアップロードした画像や動画をカード内でマークしておいて、メモリーカードがいっぱいになるとアップロード済みの古いものから削除する機能です。エンドレスモードをオンにしておけば、Eye-Fiを容量無制限のメモリーカードとして使えるのです。

■ジオタグの付与や公衆無線LANサービスへの接続などの機能の使い道は?

 Eye-Fiの機能でユーザーに最もありがたがられているのは、撮影した画像や動画を自動で保存できることです。ですが、それ以上のことを求めるユーザーももちろんいます。Eye-Fi X2カードはそうした先進ユーザーのために作りました。

 「Eye-Fi X2 Explorer」はジオタグを付けられます。ジオタグを付けることで、画像を整理したり、共有したりするときの面白さは広がります。例えば、地図上で画像を見せるといったことができますからね。公衆無線LANサービスが利用できるので、屋外からのアップロードも可能です。もっとEye-Fiを外で使ってもらいたいですね。実際、名前の「Explorer」には“外に出よう”という思いを込めています。

■今後、microSDメモリーカードに搭載する計画はありませんか。

 実はよく聞かれます。そもそもEye-Fiは通信機能がない機器に通信機能を加える目的で作りました。microSDメモリーカードを使う機器のほとんどは携帯電話だと思います。携帯電話は元々通信機能がありますから、Eye-Fiの通信機能は不要かなと思います。

 その場合は、携帯電話の通信機能を使ってEye-Fiのほかの機能、例えば画像のアップロード機能などを提供する方がよいでしょう。iPhoneにはEye-Fiのアプリケーションを提供済みです。iPhoneで撮影した写真をパソコンやオンライン写真サービスに自動でアップロードできます。

■今後、Eye-FiはSDメモリーカード以外の機器にも広がるのでしょうか。

 Eye-Fiのコンセプトは、SDメモリーカードというよりも、その先のクラウドにあります。ユーザーの持つあらゆる機器をクラウドにつなぎたいと考えています。これまでEye-Fiでは、SDメモリーカードやiPhoneなど、画像を送信する機器のためのソフトを提供してきました。今後は受信側、保存側のためのソフトも提供していきます。

 近々、バッファローのNAS「Link Station」がEye-Fiに対応します。これまで画像の保存先はパソコンかオンラインストレージサービスでしたが、NASにも保存できるようになります。