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 頑丈で壊れにくく、キーボードの打ちやすさに定評があるノートパソコン「ThinkPad」には、根強いファンが多い。2005年に米レノボ・グループが米IBMのパソコン部門を買収した後も、神奈川県の大和事業所で開発されており、実用性重視のノートパソコンとしてブランド力を保ち続けている。

 一方、レノボは2008年には個人向けのノートパソコン「IdeaPad」を投入するなど新たな動きを見せている。今後はどんな製品展開を目指すのか。製品開発の現状と計画をピーター・ホテンシャス シニア・バイス・プレジデントに聞いた。

■パソコン事業の戦略はどういうものですか。

 レノボのパソコン戦略を一言でいえば「防御と攻撃」です。防御とは、これまでレノボが得意としてきた分野で継続して強みを保つこと。攻撃は、新たな分野への進出を表します。

 例えば、製品別に考えるとThinkPadやデスクトップのThinkCentreなど法人向け製品は大企業を中心に一定の評価を受けています。地域別では中国で大きなシェアを持っています。これらの分野はこれまで通りに堅持します。一方で、レノボにとって挑戦となる中小企業や個人ユーザーを対象とした製品は、新たな製品を投入することで、攻めの姿勢を取っていきます。この方針は世界共通で、日本における戦略も全く同じです。

 「防御と攻撃」というスローガンは、2009年2月にヤン・ヤンチンCEOが提唱し、同年4月から実践されました。目指す方向性を明確に示したため、世界中のあらゆる部門に浸透しました。

 既に成果は表れ始めています。ある調査会社の統計では、2009年10~12月にパソコン販売で世界トップの成長率を記録しました。日本市場でも7~12月に成長率で1位になりました。