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 「パソコンやインターネットは、シニアにこそ必要な道具。人生がどれだけ楽しくなるか、多くの人に知ってほしい」──自身の経験に裏打ちされた若宮さんの言葉には説得力がある。元々機械は苦手だったというが、今では週に2度は弟子にパソコンを指南し、趣味で動画編集を楽しむパワーユーザーだ。

わかみや・まさこ:1935年4月生まれ。1954年から1997年まで、都市銀行に勤務する。退職後にパソコンを使い始め、親の介護をしながらパソコン通信を楽しむ。1999年から、インターネット上の全国的シニアネット「メロウ倶楽部」で活躍。著書に『パソコンでいきいきシルバーライフ』(里文出版、2002年)などがある。(撮影:皆木 優子)
わかみや・まさこ:1935年4月生まれ。1954年から1997年まで、都市銀行に勤務する。退職後にパソコンを使い始め、親の介護をしながらパソコン通信を楽しむ。1999年から、インターネット上の全国的シニアネット「メロウ倶楽部」で活躍。著書に『パソコンでいきいきシルバーライフ』(里文出版、2002年)などがある。(撮影:皆木 優子)
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 パソコンを使い始めたのは60歳のとき。母親の介護に明け暮れ外出もままならない状況の中、偶然ネットの存在を知った。社会との接点を作りたくて、思い切ってパソコンを購入。丸2カ月の悪戦苦闘の末、ようやくネットに接続し、パソコン通信に出会う。そして「老後のむなしさから解放された」。

 パソコン通信の会議室システム「フォーラム」は、ハンドルネームがすべての世界。経歴や肩書は一切問われず、書き込みの内容だけで人となりが判断される。だからこそ「虚飾のない、本音トークができる」。シニアの集まりゆえ、時には“遺言”のような重い書き込みもある。「そこに、どんなレスを返せるか。まさに人間力が試される」という。

 そのフォーラムは現在、「メロウ倶楽部」としてインターネット上で活動中。全国各地から、500人前後の会員が集う。介護のため自宅から出られない人や、障害があり寝返りを打つのも難しい人も、他人と活発に交流している。総会は電子会議で実施し、電子投票で議決を取るなど、会のシステムは先進的。その開発や運営も、会員が自ら手がけている。

(上)ネット上で全国のシニア層が集う「メロウ倶楽部」。掲示板、動画投稿、俳句や写真といった趣味のページなど、コンテンツは多彩。サイトの構築や運営も、会員たちが自力で行っている。(下)大正や昭和時代の記録を次世代に残す「メロウ伝承館」。個人の戦争体験など、多数の貴重な投稿が読める
(上)ネット上で全国のシニア層が集う「メロウ倶楽部」。掲示板、動画投稿、俳句や写真といった趣味のページなど、コンテンツは多彩。サイトの構築や運営も、会員たちが自力で行っている。(下)大正や昭和時代の記録を次世代に残す「メロウ伝承館」。個人の戦争体験など、多数の貴重な投稿が読める
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