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かげやま・ひでお 1980年岡山大学法学部卒業。兵庫県朝来町立(現朝来市立)山口小学校の教諭時代に、読み・書き・計算の反復による学習方法を実践。その効果が評価され、脚光を浴びる。百ます計算や漢字練習による基礎学力の向上に取り組む一方、パソコンなどのICT(情報通信技術)を活用した教育法の推進にも力を入れている。文部科学省が設置した「学校教育の情報化に関する懇談会」の委員も務める(撮影:宮田 昌彦)
かげやま・ひでお 1980年岡山大学法学部卒業。兵庫県朝来町立(現朝来市立)山口小学校の教諭時代に、読み・書き・計算の反復による学習方法を実践。その効果が評価され、脚光を浴びる。百ます計算や漢字練習による基礎学力の向上に取り組む一方、パソコンなどのICT(情報通信技術)を活用した教育法の推進にも力を入れている。文部科学省が設置した「学校教育の情報化に関する懇談会」の委員も務める(撮影:宮田 昌彦)

 「読み・書き・計算」の反復学習で学力を向上させる「陰山メソッド」の確立者として知られる陰山英男氏。10×10のます目に並んだ数字を縦横に計算する「百ます計算」をはじめ、同氏が提唱する学習法は全国に広まっている。

 そんな陰山氏が現在力を入れているのが、教育の情報化。子どもたちの学力向上に、情報化はどのような効果をもたらすのだろうか。

――なぜ今、教育の情報化が必要なのでしょうか。

 教育の情報化は、今後の日本の成長戦略の基軸です。経済のボーダーレス化によって、日本人が国内で就職できない時代が、そこまで来ています。情報化によって、教育を今すぐ抜本的に変える必要があります。

 先日、関西国際空港で私はショックを受けました。土産物店の店員の多くが、中国人だったのです。中国からの旅行客に対応するためでしょうが、従来なら中国語のできる日本人を雇っていたでしょう。それが今、中国人に代わっています。

 日本は、世界的に見ても賃金が高い国です。それに見合う高いレベルの仕事をしなければ、これからは生き残れません。例えば、日本で月給10万円の仕事があったとします。中国でいえば、相当な高給取りです。それだけの能力がある人材が、中国から大量に入ってくるでしょう。その結果、国内で仕事に就けない日本人が出てきます。

 既に欧州では国境間の壁がなくなり、人材が流動化しています。東南アジアや東京も、それに近づきつつあります。その波が、大阪にも間もなく押し寄せるでしょう。