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 2010年7月13日に正式版となる、マイクロソフトのネット検索サービス「Bing」。米国をはじめとした世界各国でも同様の名称で検索サービスを展開しているが、国内向けのサービスは、日本で一から開発しているという。マーケティングの責任者であるマイクロソフト サーチグループの中村真理子シニアマネージャーと、開発を統括するマイクロソフト ディベロップメント サーチテクノロジーセンタージャパン 鈴木慶一郎シニアリードプログラムマネージャーに話を聞いた。

右からマーケティングを統括する中村氏、開発責任者の鈴木氏
右からマーケティングを統括する中村氏、開発責任者の鈴木氏
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■Bingの特徴について教えてください。

中村氏:Bingのコンセプトは、「ディシジョン・エンジン」です。日本語で言えば「ユーザーの意志決定を支援する」といった意味になります。ユーザーは、何かの目的のために検索を実行するのです。アルゴリズムの精密さだけでは、その目的を果たせません。

 これまでの検索サービスは、ユーザーが入力したクエリー(検索要求)に関連するページをアルゴリズムによって導き出し、そのリンクをずらりと並べる、という手法を採ってきました。上位10件のリンクの並びを重要視することなどから、こうした手法は「10 Blue Links」などと呼ばれています。

 この方法には限界があります。例えば同じクエリーでも、それを入力したユーザーの意図はさまざまです。人によって求める情報が異なるのですから、10 Blue Linksだけでは多くのユーザーの要求を満たせません。また10 Blue Linksには、ユーザーと検索サービスとの対話がありません。ユーザーは表示されたリンクをクリックしてページを開き、目的の情報かどうかを確認するしかないのです。

 Bingは、ページ全体でユーザーの要求に応えるというアプローチを採用しています。例えばユーザーが入力したクエリーに関連するページを並べるだけでなく、カテゴリー別に情報をグルーピングして表示しています。これによって、多様なユーザーの意図に対応するのが目的です。

「パソコン」で検索したところ。通常の検索結果の下に、「パソコン 割引」「パソコン 修理」など、カテゴリー別の検索結果が3件ずつ並ぶ。
「パソコン」で検索したところ。通常の検索結果の下に、「パソコン 割引」「パソコン 修理」など、カテゴリー別の検索結果が3件ずつ並ぶ。
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