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 セキュリティ対策はパソコンユーザーにとって欠かせないものである。ウイルスに代表される脅威は着実に広がっている。明るみにならないように、水面下で悪事を働く者が増えため、テレビや新聞紙上をにぎわすセキュリティ事件の数は減ってはいる。しかし、ユーザーが被害に遭う危険性は年々高まっているのだ。

 セキュリティ対策メーカーは、新しい脅威を防御できるようにした製品を市場に毎年投入する。9~10月が発表のピークだ。現在セキュリティ対策ソフトで国内シェアトップのトレンドマイクロも2010年8月31日、新版「ウイルスバスター2011 クラウド」を発表した。ダウンロード版は8月31日、パッケージは9月3日から販売を始めた。「ウイルス検知の仕組みを抜本的に変更した」という新製品に込めた思いを日本地域担当の大三川彰彦 取締役に聞いた。

Q 新製品の特徴を教えてください。発表会において、今回の製品を「革新的」だと紹介されましたが、どこが革新的なのですか。

トレンドマイクロの大三川彰彦 取締役 エグゼクティブバイスプレジデント 日本地域担当 兼 エグゼクティブバイスプレジデント アジア・ラテンアメリカ地域営業推進担当
トレンドマイクロの大三川彰彦 取締役 エグゼクティブバイスプレジデント 日本地域担当 兼 エグゼクティブバイスプレジデント アジア・ラテンアメリカ地域営業推進担当
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A ウイルス対策ソフトは、脅威を見分け、それを駆除するためにパターンと呼ぶデータを使います。従来型のウイルス対策ソフトの場合、新しい脅威が出現するたびに、このパターンをパソコンにダウンロードします。このため、パターンファイルは徐々に肥大化します。その分、ディスク容量が必要で、実行時には多くのメモリーを占有していました。つまり、ウイルス対策には多くのリソースが必要で、パソコンに大きな負荷がかかる、というのが常識だったのです。

 「ウイルスバスター2011クラウド」では、この常識をくつがえしました。製品に実装した「スマートスキャン」という新しいテクノロジーにより、ウイルスの検知と駆除に必要な情報の8割を我々のデータセンター(クラウド)側で持つことに成功したのです。これにより、ユーザー側のパソコンにかかる負担を軽減しました。

 しかも、パターンファイルの大部分をクラウド側に移設したことで、ネットワーク上で1.5秒に1個発生すると言われている新たな脅威にリアルタイムで追従し、パソコンを守ることができるようになりました。これまでのように、新しいパターンを配信して、各パソコンがそれをダウンロードするよりも、クラウドにあるパターンファイルを一括して更新する方が短時間で済むのです。

 「安心感が高まり、パソコンもテキパキ動く」。これが大きなメリットであり、従来製品から大きく変わった革新的な部分です。

 ウイルスの感染経路のほとんどがWeb経由となった今、「クラウド」という方向性は今後セキュリティ対策において大きな流れとなるでしょう。