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 アイドルグループの公式サイトから印刷できるARマーカー(二次元パターン)に、パソコンのWebカメラを向ける。すると、現実にはマーカーを写しているだけなのに、パソコンの画面上にはアイドルが歌っているかのような映像が現れる──。こんな独創的な仕掛けを次々に企画・実現しているのが、技術者ユニット・AR三兄弟だ。現実の物や風景にCGや文字などのデジタル情報を付加する「拡張現実」(AR)の旗手として注目を集めている。れっきとした技術者でありながら、独特のユーモア感覚で企画を練り上げるクリエーター集団でもある。

かわだ・とむ:1976年生まれ、熊本県出身。大学在学中、自らのバンドのポスターなどを手掛けたことから、デザイン事務所で経験を積む。卒業後は、メーカーに就職。面接時に書いた「未来の履歴書」に沿って、“発明”に取り組む。自社Web広告のデザイン、ミシンとネットをつなぐ特許技術の発案と取得、Adobe Recordsインタラクティブアート部門最優秀賞受賞など、実績を重ねた。2010年5月、プロダクションALTERNATIVE DESIGN++として独立、未来開発ユニットAR三兄弟の“長男”として、活動中。(撮影:中村 宏)
かわだ・とむ:1976年生まれ、熊本県出身。大学在学中、自らのバンドのポスターなどを手掛けたことから、デザイン事務所で経験を積む。卒業後は、メーカーに就職。面接時に書いた「未来の履歴書」に沿って、“発明”に取り組む。自社Web広告のデザイン、ミシンとネットをつなぐ特許技術の発案と取得、Adobe Recordsインタラクティブアート部門最優秀賞受賞など、実績を重ねた。2010年5月、プロダクションALTERNATIVE DESIGN++として独立、未来開発ユニットAR三兄弟の“長男”として、活動中。(撮影:中村 宏)
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 リーダー役の“長男”川田十夢氏が目指しているのは、「ARをテレビや携帯電話のコンテンツと同じように、日常的な体験にすること」。そのためには、技術者以外の人にもAR技術に興味を持ってもらう必要がある。前述のアイドルのプロモーションでは、CMを通して、三兄弟自らARを体験している姿を披露した。「企画・開発ばかりでなく、AR三兄弟という親しみやすいユニット名を付けて僕ら自身がキャラクターになり、AR体験を面白がっているところも見せる。そうしてARの魅力を伝えていくことが使命だと思っています」。

アニメーション作品「東のエデン」(神山健治監督)の劇場版2作目では、映画館の拡張に挑戦。上映イベントで、映画鑑賞時にはタブー的存在である携帯電話やスマートフォンから、観客がリアルタイムで投稿したコメントを表示するというシステムを具現化した
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