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 レノボ・ジャパンは2010年7月に同社初となる地上デジタルチューナー搭載の「IdeaCentre B305」を発表。11月上旬には、23型液晶と地上/CS/BSチューナーを搭載した冬商戦向けモデル「IdeaCentre A700」を投入するなど、個人向けの一体型デスクトップ製品のラインアップを強化している。世界中の顧客の声を集約し、製品開発に反映する部門の責任者である米レノボのケビン・ベック レノボイノベーションセンタープログラムマネージャーに個人向けデスクトップの戦略を聞いた。

一体型デスクトップに力を入れる理由は?

 従来デスクトップといえば、パソコン本体とディスプレイが分離した製品が多かったが、アパートや寮に住んでいる学生などからは、分離型は設置スペースが大きいという声が多かった。日本だけでなく、全世界で大都市圏のユーザーが同じ問題を抱えていた。その点、一体型ならディスプレイの設置場所さえあればいい。IdeaCentre A700のようなテレビ機能を搭載した製品があれば、テレビの設置場所も必要なくなる。

 液晶一体型を低価格で提供できるようになったという理由もある。かつて、IBM時代に「Netvista X40」という一体型の製品を出したが、当時は液晶ディスプレイの値段が高かった。今では、個人向けでも低価格で大画面の製品を投入できる。23型の液晶ディスプレイを搭載したIdeaCentre A700は実勢価格で約14万円だ。

IdeaCentre A700の特徴は?

 タッチパネルには、超音波表面弾性波方式を採用した。この方式は、従来から大型画面用のタッチパネルでよく使われていた光学式と比べて精度が高い。いわゆるマルチタッチの際に、スムーズに2本の指の動きを検知できる。

 単にタッチパネルを搭載しただけでは、ユーザーはすぐに飽きてしまい、結局はマウス操作に戻ってしまう状態になりかねない。そこで、タッチパネルの利便性を実感できる専用アプリケーションを付けた。例えば、画像や音楽のデータをタッチ操作で扱えるソフト、指で図形を描くことでログオンするソフトなどが付属している。

 音響にもこだわった。著名なJBLブランドのスピーカーを搭載し、ドルビーの認証を取得した。5.1チャンネルの出力もできる。外観のデザインは書斎だけでなく、リビングや台所などにおいても違和感のないすっきりとしたものにした。

7月に初めてテレビチューナー搭載機を出した理由は?

 元々大きなシェアを持っていた中国市場では、個人向け製品の比率が高いのだが、日本では取り組みが遅れていた。実は個人向けデスクトップの取り組みを本格化したのは今年3月から。当然、個人ユーザーからはテレビを楽しみたいという要望が多く寄せられているため、7月にチューナー搭載機を投入した。今後もラインアップを強化していく。