PR

 絶版コミックを電子書籍にして配信することを目指すWebサイト「Jコミ」。漫画家・赤松健氏が開設したサイトだ。2010年11月27日の試験サービス開始時には、赤松氏の人気作『ラブひな』全14巻を無料配信するという大盤振る舞いを実施。1カ月で230万ダウンロードを超す大ヒットを記録した。今後はいよいよ絶版になったコミックを配信していくという。これらの取り組みについて、赤松氏に聞いた。

1968年生まれ。1993年、講談社漫画賞新人賞に入選し漫画家デビュー。週刊少年マガジンで『A・Iが止まらない!』『ラブひな』(第25回講談社漫画賞受賞)を連載し、一躍人気漫画家に。柔らかく美しいタッチのキャラクター、ギャグの利いたラブ・コメディーで圧倒的な人気を得る。現在は同誌で『魔法先生ネギま!』を連載中。2010年、絶版マンガの電子書籍を無料配信するために株式会社Jコミを設立し、代表取締役社長に就任した。2010年11月27日にサイトを試験オープンし、『ラブひな』全14巻を無料公開。最初の1ヵ月で230万ダウンロードを記録した。(撮影: 稲垣 純也)
1968年生まれ。1993年、講談社漫画賞新人賞に入選し漫画家デビュー。週刊少年マガジンで『A・Iが止まらない!』『ラブひな』(第25回講談社漫画賞受賞)を連載し、一躍人気漫画家に。柔らかく美しいタッチのキャラクター、ギャグの利いたラブ・コメディーで圧倒的な人気を得る。現在は同誌で『魔法先生ネギま!』を連載中。2010年、絶版マンガの電子書籍を無料配信するために株式会社Jコミを設立し、代表取締役社長に就任した。2010年11月27日にサイトを試験オープンし、『ラブひな』全14巻を無料公開。最初の1ヵ月で230万ダウンロードを記録した。(撮影: 稲垣 純也)
[画像のクリックで拡大表示]

――絶版マンガの配信を手がけようと考えたきっかけは?

赤松 子供のころに夢中になったマンガを大人になって改めて買おうと思い立ちましたが、なかなか入手できない上に、見つけても高額でした。それに古書店やオークションなどで売り買いされても、作者には全く利益が還元されない。そうした現状をなんとかしたいと思ったのが最初のきっかけです。

 かつて人気を博した作品でも重版予定がなく、今では原稿がなくなってしまったとか、保管に困って作者自身が処分してしまったというような例がわりとあるようです。これはたまらない話です。電子書籍にすれば小部数でも配信できますし、著作料として作者への利益還元もできる。もちろん、読者にとっても作品に触れる機会ができる。そんなメリットがあるわけです。

――利益を生み出す仕組みをどう考えますか?

赤松 基本的には「広告モデル」でビジネスを成り立たせようと考えています。電子書籍化したマンガに広告ページを挟み込む方法です。そのページをクリックすれば、より詳しい商品紹介のWebページに飛ぶような設計で、これは既に配信している『ラブひな』でも実験をしています。

 広告を扱う代理店と組んで、広告クリック率を計ったり、掲載案件を探してもらったりしています。『ラブひな』でのクリック率を見ると、最初の予測よりもずいぶんいい数値が出ています。もちろん、業界平均から見てもすごくいい。これならいけるのではないかという感触を得ています。今後は、マンガの内容や読者の興味によりマッチした広告を入れていくことが課題だろうと思います。