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 「パソコンでの曲作り」と聞くとマニアックというイメージを持つかもしれないが、今はプロの音楽制作現場でもパソコンを使うスタイルが主流だ。テープではなく、DAW(Digital Audio Workstation)と呼ばれるジャンルのソフトを使ってハードディスクに録音し、さまざまな工程を経て音楽CDなどを制作している。

 これはアマチュアも同様。パソコンでの曲作りをDTM(Desk Top Music)と呼ぶ。以前はパソコンのほかに機材が必要だったり、打ち込みと呼ばれる作業が必須だったりして、入門者には難しかった。しかしそのDTMも、パソコンとソフトの進化により、誰でも手軽に楽しめるようになった。

安価なソフトでも機能は十分

 現在のDTMは、アマチュアでもプロと同じく、DAWソフトを使うのが主流。DAWソフトを使うと、楽器をつないで録音、ソフト上の処理で楽器音を再現、エフェクトで音を加工、複数の楽器音(トラック)をミキサーでミキシングといった、プロのスタジオと同様の作業が自宅のパソコンでできる(図1、図2)。さらに、楽器が全く弾けなくても手軽にオリジナル曲が作れる機能を搭載した製品もあり、入門者でも曲作りを楽しめる。

図1 手ごろな価格で本格的な機能を備えた「MUSIC CREATOR 4」(ローランド)。あらかじめ用意されたループ素材を組み合わせて手軽に曲を作れるループシーケンス機能だけでなく、パソコンをさまざまな楽器に変身させるソフトウエアシンセサイザーや音を加工するエフェクトも付属する。本講座ではこのソフトを使って曲作りを体験する
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図2 MUSIC CREATOR 4に付属するソフトウエアシンセサイザー「TTS-1」。MIDIファイルを再生したりMIDIキーボードから演奏したりすることで、さまざまな音を出せる

 DTM関連の製品には、DAWソフト以外にもいくつかのジャンルがある。最近、大きな話題を呼んでいるのが「初音ミク」(クリプトン・フューチャー・メディア)というソフト(図3)。これは歌詞を入力することで、声優の声で歌ってくれるという新しいコンセプトの製品。自分で歌うのは恥ずかしいと思う人でも、パソコンに歌わせられるとなると、状況は一変する。この「初音ミク」の登場により、パソコンでの曲作りに興味を持った人は多いだろう。

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図3 歌詞と音程を入力すると自然な女性ボーカルで歌わせられる「初音ミク」。一人で曲を作るDTMでも、女性ボーカル入りの曲を作れる