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IPv6拡張ヘッダー

 IPv6では、IPv4のオプションに相当するものは、すべて拡張ヘッダーの機構を使って、IPv6ヘッダーの後ろに置かれます。TCPやUDPヘッダーも、拡張ヘッダーと同じなのです。

 拡張ヘッダーは、複数置かれる可能性もあります。このため、次のヘッダーの種類と開始位置が簡単に分かるように、拡張ヘッダーの先頭には、「次ヘッダー」フィールド、拡張ヘッダーのサイズを表す拡張ヘッダー長フィールドが置かれます(図5)。この拡張ヘッダー長フィールドは、8バイトを1とする単位で表され、最初の8バイト分を含みません。つまり、拡張ヘッダーは、最小でも8バイトあり、拡張ヘッダー長フィールドが1のときには、16バイトの長さがあることを表します。固定長の拡張ヘッダーは、この拡張ヘッダー長フィールドを持っていません。

図5 IPv6では、オプションは、次ヘッダー・フィールドでタイプを指定し、次のヘッダーがサイズを持つ。
図5 IPv6では、オプションは、次ヘッダー・フィールドでタイプを指定し、次のヘッダーがサイズを持つ。
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 IPv6で使われる拡張ヘッダーには、「中継点オプション」「終点オプション」「経路」「フラグメント」「認証(AH)」「暗号化(ESP)」などがあります。

 この拡張ヘッダーの並びにも一定のルールがあり、経路中の中継点で参照する可能性のあるものは前に、あて先のみで参照されるような拡張ヘッダーは後ろに置かれます。

 前述のように、拡張ヘッダーにどのようなものが置かれるのかは、次ヘッダー・フィールドで表します。ここは、プロトコル番号を使います。プロトコル番号には、TCPやUDPを表す番号のほかに、IPv6で定義される拡張ヘッダーを表す数値も規定されており、これを使って拡張ヘッダーの種類を表します。