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 Windows XPが搭載している機能のほとんどは、Windows Vistaでも利用できます。ただ、省略されたものもあります。

 代表的な機能を、表にまとめました。エクスプローラの「上へ」ボタンやワトソン博士などは、Vistaに新機能が追加された代わりに、姿を消したものです。例えばエクスプローラは、フォルダーの位置を示すアドレスバーにドロップダウンメニュー形式を採用しました。これなら任意のフォルダーに直接移動できるため、「上へ」ボタンは廃止されたのです。

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 デフラグツールも、Vistaの新機能の影響を受けています(図1)。Windows XPまでは、ハードディスクが断片化している状態や、デフラグの進行状況を表示する機能がありました。しかしVistaでは、こうした情報が示されなくなりました。Vistaではデフラグの自動実行機能が加わり、ユーザーが気を使わなくてよくなったということが背景にあります。マイクロソフトには、余計な情報を提示することでユーザーの混乱を招く事態を避けたい、という思いもあるようです。

図1 XPのデフラグツールでは、ディスクの状態が視覚的に表示されていたが(左)、Vistaでは廃止された(右)。Vistaでは、OSがデフラグを自動的に実行するようになったことが背景にある
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 今ではあまり使われなくなったり時代に合わなくなったりしたため、搭載が見送られたものもあります。IPX/SPXやNetBEUIといったネットワークプロトコルがそれに当たります。例えばIPX/SPXは、米ノベルのネットワークサーバー「NetWare」へのアクセスに使われるプロトコルです。 NetWareは、1990年代前半には高いシェアを持っていた製品です。

 非搭載になった理由が明らかになっていない機能もあります。一例が、Zipファイルにパスワードを設定する機能(図2)。XPでは、作成したZipファイルを開くと、「ファイル」メニューから「パスワードの追加」を選べました。しかしVistaでは、このメニューが消えています。

【Zipのパスワード機能も削減】
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図2  XPでは、図のようにZipファイルにパスワードを設定できる。だがVistaでは、このメニューは削除されている