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 Micro-USBは、USB端子の小型版であるMini-USBを、さらに小型化した汎用のシリアルインタフェースです。USB関連の規格化を推進する米USB Implementers Forum(USB-IF)が2007年1月に策定しました。

 USBはもともと、パソコンに多種多様な周辺機器を接続できるよう、シリアル端子の標準規格を定めたのがきっかけで登場しました。IEEE1394などの対抗規格もありますが、パソコンの世界では圧倒的な存在感のある端子に育ちました。

 一方、USB端子を規格化した当初には想定できなかったのが、携帯電話や携帯音楽プレーヤー、デジタルカメラなど小型で高度な機能を持つ周辺機器の登場です。USB端子には小型版のMini-USBもありますが、近年の携帯電話などでは小型化・薄型化を徹底するため、高性能の部品を高密度に集積してあります。Mini-USBが汎用性の高い端子だといっても限られたスペースに端子を取り付けるには、さらなる小型化が必要だと考えられたのです。

 そこで登場したのがMicro-USBです。プラグの挿入部のサイズは幅6.85×奥行き5.4×高さ1.8mmと、Mini-USB(6.8×6.8×3mm)より大幅に小さくなっています。伝送する信号の規格は、通常のUSB2.0と基本的に同一で、フルサイズのUSB端子を持つ機器とMicro-USB端子の機器を接続し、データを送受信することも可能です。フルサイズのUSBと同様、Aタイプ(Micro-A)とBタイプ(Micro-B)という2種類のプラグが規格化され、機器によって使い分けられるようになっています。

 Micro-USB端子経由での電力供給も可能です。海外の携帯電話メーカーでは、メーカーや製品ごとに形状がばらばらの電源供給端子を、Micro-USBで共通化しようとする動きもあります。

Micro-USBのプラグは「Micro-A」と「Micro-B」の2つのタイプがある。サイズはほぼ同じだが、Aタイプはほぼ長方形なのに対し、Bタイプは底辺が短い台形である。Bタイプ専用のソケットにAタイプのプラグを挿せない構造となっている。写真はいずれもホシデンの製品
Micro-USBのプラグは「Micro-A」と「Micro-B」の2つのタイプがある。サイズはほぼ同じだが、Aタイプはほぼ長方形なのに対し、Bタイプは底辺が短い台形である。Bタイプ専用のソケットにAタイプのプラグを挿せない構造となっている。写真はいずれもホシデンの製品
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小型でも壊れないよう工夫

 端子を小型化すれば、機器に実装するためのスペースを節約できるというメリットがありますが、課題もあります。小型になればなるほど、抜き挿しする際に大きな力がかかりやすく、壊れる危険性が高まるという点です。そのためMicro-USB端子を製造する部品メーカー各社は、端子の素材にステンレス鋼を用いたり、ねじるような力が加えられてもその力を逃がせるよう端子の形状を工夫したりしています。