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 IntelのCPUを取り付けるLGA775のCPUソケットは、意外と簡単に壊れてしまう。組み立て作業中にドライバーなどの工具を落とすとすぐにピンが曲がってしまうのだ。ピンが曲がるとCPU側の接点に正常に接続できず、そのマザーボードは使えなくなってしまう。

ピンが小さくて挟むのは無理
引き起こす方法を考える

 Socket 478時代のCPUは、CPU側からピンが出ており、その間隔も広かった。そのため、ピンが多少曲がってしまっても、ピンセットなどでつまんで修復することはそう難しくはなかった。しかし、LGA775のソケットから生えているピンは間隔が狭く、ピンセットで挟むことすら難しい。それでは曲がったピンを直すことはできないのか。

LGA775のソケットのピンは作業中にドライバーを落としたりすると簡単に曲がってしまう(左)。強い力をかけるとすぐに折れてしまうため、元通りにするのは極めて困難。
LGA775のソケットのピンは作業中にドライバーを落としたりすると簡単に曲がってしまう(左)。強い力をかけるとすぐに折れてしまうため、元通りにするのは極めて困難。

 ピンを挟んで元通りにすることは難しい以上、新たな方法を考える必要がある。密集したピンの間に挿し込めるものは、かなり細い物体に限られる。そこで今回は裁縫に使う「待ち針」を用意した。

ピンセットなどでは曲がったピンを直せなかったため、100円ショップで待ち針を購入してみた。
ピンセットなどでは曲がったピンを直せなかったため、100円ショップで待ち針を購入してみた。

 ピンに針を引っかけて起こすのではなく、倒れているピンの下側に針先を挿し込み、てこの原理で上へ持ち上げるような作業を試みると、右下の写真のように傾きを修正できた。

針をピンの下側に挿し、てこの原理で持ち上げるようにすると見た目は元に近くなる。無理に行わず修理も考えよう。
針をピンの下側に挿し、てこの原理で持ち上げるようにすると見た目は元に近くなる。無理に行わず修理も考えよう。

 針で押し上げたピンは正常なものに比べて多少ゆがんでいるように見えたが、CPUを取り付けたところ動作することを確認できた。ただし、LGA775はピンの反発力を用いてCPUの端子と接触している以上、正常な状態を長時間維持できるとは限らない。うまくピンが直っていなければ、CPUを傷める可能性もある。緊急手段としてなら試してみる価値はあるだろう。

 ピンが曲がった場合はメーカーに修理依頼ができる。ただし、マザーボードの修理には数週間かかるため、安価なマザーボードなら、修理代金も考慮して、新品に買い換えた方がよいかもしれない。