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 ソースコードは“設計図”というより、ソフトウエアそのものともいえる存在です。ただしソフトウエアのユーザーがソースコードを目にすることは、あまりありません。ソースコードを変換して作られたプログラムだけが、ユーザーに配布されることが多いためです。

 ソースコードには、ソフトウエアで実行する処理の内容が書かれています。ソフトウエアの開発者が、CやJava、C#(シーシャープ)、VisualBasicなど、さまざまなプログラミング言語を用いて記述します。

 下の図は、C#のソースコードです。マイクロソフトが無償で公開するソフトウエアの開発ツール「VisualC# 2008 Express Edition」を利用して作成しました。処理の内容を1行ずつ記しているのが、何となく読み取れるでしょう。

ソースコードとは、処理の内容をプログラミング言語で記述したもの。左の画面は、C#のソースコードの例。赤枠内には、「ボタンが押されたら、こんにちは、〇〇さん」というメッセージボックスを表示する、という処理を記述している。これを、「コンパイラー」と呼ぶプログラムを使って、コンピューターが分かる形に変換(コンパイル)する。これで、ユーザーが利用できる実行形式のファイルが出来上がる
ソースコードとは、処理の内容をプログラミング言語で記述したもの。左の画面は、C#のソースコードの例。赤枠内には、「ボタンが押されたら、こんにちは、〇〇さん」というメッセージボックスを表示する、という処理を記述している。これを、「コンパイラー」と呼ぶプログラムを使って、コンピューターが分かる形に変換(コンパイル)する。これで、ユーザーが利用できる実行形式のファイルが出来上がる
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実行可能な形に“翻訳”

 ソースコードを基に実行可能なソフトウエアを作るには、「コンパイル」という作業が必要です。ソースコードをコンピューターが分かる形に変換する作業で、通常はソフトウエアの開発ツールにこの機能が含まれています。コンパイルを実行すれば、拡張子に“exe”などが付く実行形式のファイルが出来上がります。

 なおプログラミング言語によっては、コンパイルが不要な場合もあります。「インタプリター」と呼ぶプログラムがソースコードを実行時に解釈し、コンピューターに処理を実行させるためです。Perl(パール)やRuby(ルビー)などの言語がこのタイプに当たります。

 ソースコードがあれば、ソフトウエアが内部でどんな処理を行っているかが一目で分かります。手を加えれば、機能追加や不具合の修正もできます。Linuxに代表されるオープンソースのソフトウエアは、ソースコードを公開することで世界中のプログラマーによる開発を促し、ソフトウエアを発展させる方針を採っています。

 これに対して米マイクロソフトなどは、ソースコードは基本的に公開していません。同社は2008年2月にWindowsなどの詳細な技術情報を無償公開すると発表して話題になりましたが、やはりソースコードの公開には踏み切っていません。