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 Excelはその豊富なメニューで、表計算からデータ管理、文書作成まで「やりたいこと」を実現できる万能工具。例えば、特定の条件でセルを色分けするといった面倒な作業も、「条件付き書式」というメニューを使えば、一件ずつ目で確認して色を塗るより、格段に手早くこなすことができる。

 しかし、人は“強欲”なもの。色分け作業をするたびに「条件付き書式」のメニューを呼び出し、要件を指定して実行することが面倒に思えてきて、「手順の決まった作業を、もっと簡単に実行したい!」と考えるようになる。

 また、オリジナルのメッセージ画面を表示したり、特定のフォルダを優先して開くなど「標準メニューにはない機能を使いたい!」と思うこともある。

 メニューの操作手順を省いたり、メニューにない機能を実行したり。さすがにそんなワガママは簡単に通らないだろう…と思うかもしれないが、あきらめるのは早い。「マクロ」を使えば、その両方を実現できるのだ。

「マクロ記録」でコード作成、書き換えれば応用は無限

 マクロとは、あらかじめ作成した“命令書”に従って、Excelを自動操作する機能のこと。一度命令書を作ってしまえば、どんな操作でも一瞬で実行できる強力な機能だ(図1)。

図1 よく使う操作を、そのつどメニューから実行するのは煩わしい。マクロを使えば、操作はクリック1つだ。また、Excelの標準機能にはない機能を作るのも、マクロの得意分野。マクロでExcelをパワーアップして、自分仕様にカスタマイズしよう!
図1 よく使う操作を、そのつどメニューから実行するのは煩わしい。マクロを使えば、操作はクリック1つだ。また、Excelの標準機能にはない機能を作るのも、マクロの得意分野。マクロでExcelをパワーアップして、自分仕様にカスタマイズしよう!
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 だが、その便利さを知ってもなお、マクロは難しそうで…と尻込みする人は多い。その原因は、命令書を書くために使う「VBA(Visual Basic for Applications)」というプログラム言語にある。このVBAをじっくり習得しないとマクロは使えない、と考えると、マクロの壁は高くなる。

 しかし心配は要らない。「マクロ記録」機能を使えば、VBAを知らなくても、さまざまなマクロが作れるのだ。

 「マクロ記録」とは、ユーザーがExcelを操作した手順をそのまま記録し、自動的にコード(命令文)を書いてくれる機能のこと。つまり、自分がマクロにしたい操作を実行すれば、そのままマクロになる便利な仕組みだ(図2)。

図2 「マクロ記録」機能を使えば、マクロ化したい機能を一度操作するだけで、自動的にコードができてしまう。ちょっと修正を加えれば、あっという間に便利なマクロの完成だ
図2 「マクロ記録」機能を使えば、マクロ化したい機能を一度操作するだけで、自動的にコードができてしまう。ちょっと修正を加えれば、あっという間に便利なマクロの完成だ
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 ただし、“操作をそのまま記録する”マクロ記録には欠点もある。例えば「A1セルに『○○』と入力する」という操作を記録すると、そのマクロはA1セルに対してしか動作しない。これでは実用度は低いが、ちょっとしたコツさえ知れば、この欠点は簡単に解消できる。それは、マクロ記録で作ったコードを基に、目的に合わせてコードを書き換えることだ。