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まずは事例から


こうして私はだまされた ~ Bさんの場合

 三度の飯より芸能人のゴシップが大好きなBさん。芸能関係のニュースサイトやブログを見て回るのが何よりの楽しみ。

 そんなBさんの今の関心事は、ある女優のスキャンダル。定番のニュースサイトを閲覧した後は、検索サイトでも関連情報を探す。今日は、その女優名と相手の俳優名などで検索。「おや?見慣れないサイトが上位に表示されたな」。サイトへのリンクをクリックすると、個人のブログらしきページが表示された。ブログには、ある週刊誌から引用したと思われる一文と、その女優の写真。その下には、大きな文字で「スクープ写真はこちら」のリンクが掲載されている。

 「どうせウソだろう」などと言いつつも、リンクがあると反射的にクリックしてしまうBさん。クリックした先は、その女優とは全く無関係の「YouTube」風動画共有サイト。アダルト動画や、有名タレントのお宝映像を無料で閲覧できるとうたっている。当初の目的をすっかり忘れたBさんは「再生」ボタンをクリック。

勤務先に請求だって?


 するとページが切り替わり、「あなたは18歳以上ですか」と問う画面が表示された。迷うことなく「はい」ボタンをクリック。その後も、いくつか質問のダイアログが表示されたが、どれも年齢を確認する内容に見えたので、書かれている文章をきちんと読むことなく、「はい」や「OK」を連打。

 ダイアログが出なくなったので、やっと見られると思いきや、切り替わったWebページには、「登録が完了しました」と大きな文字で書かれた一文と、登録料金として4万9000円を払うよう求める表示が目に飛び込んできた。

 「なんだ、これは?登録した覚えなんてないぞ」。憤りつつWebページをスクロールしていくと、「あなたの個人情報はすべて記録されています」として、自分のIPアドレスやプロバイダー名などの一覧が表示されている。その下には、「2日以内に料金を払わないと、自宅や勤務先に直接請求する場合があります」との“脅し文句”。

 「な、なんだってー」。Bさんは、Webページに掲載されているメールアドレスに、「間違ってアクセスしただけ」といった内容のメールを送ったものの、返ってきたのは「契約は成立している。払わなければ押しかける」といったメール。こちらのアドレスを知られたため、督促のメールが数時間おきに送られてくるようになった。

 払おうか払うまいか考えているうちに支払い期限が過ぎた。いつ取り立てがやってくるのか、その場でお金を払えば許してくれるのだろうか、こんな思いをするのならいっそ払ってしまおうか。Bさんはビクビクしながら、日々過ごしている。

(関係者への取材などに基づいたフィクションです)