
ノートパソコンを持ち歩く人にとって、バッテリーの問題はやっかいだ。駆動時間を伸ばそうとすると、CPUパワーを落とし、ディスプレイの輝度を下げることになり、処理性能や画面の明るさ、見やすさが犠牲になる。一方、処理性能を優先すれば、今度は駆動時間が短くなる。
また、バッテリーというのは、経年劣化する。使い続けていると新品のころと比べて充電できる容量が少なくなってしまう。
どうすればこうした問題を解決できるのだろうか。ここではバッテリーに関する設定や使い方を見ていく。
環境に合わせて適宜変更
バッテリー駆動時間を延ばす解は、極論すれば1つしかない。できるだけバッテリーを使わないようにすることだ。当たり前だが、処理性能や画面の明るさとのバランスを考えて最適値を見つけ出すのは難しい。用途や使う環境によって、そのバランスは変わってくるからだ。逆に言えば、用途や使う環境に合わせて、設定を変えることが重要になる。
バッテリーに関する設定は、「電源オプション」で行う(図1)。初めからいくつかの「電源プラン(XPでは「電源設定」)」が用意されている。電源プランごとに、ディスプレイの電源を切る時間や、スリープ状態にする時間が指定されており、図2の「プラン設定の変更」から確認できる(図3)。さらに詳しい内容は、図4の「詳細設定」から確認ができ、この画面で設定を変更することも可能だ。図5の手順で設定を変更すれば、オリジナルの電源プランも作成できる。
駆動時間の延長には設定が肝心

