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文字列を自在に編集する
 Excelには文字列または文字列操作と呼ぶ関数グループがある。これはExcelに入力した文字列を編集するための一連の関数を指す。これから数回にわたって、この文字列関数の話題を紹介したいと思う。

 まずは簡単な例から始めよう。A列にファースト・ネーム、B列にセカンド・ネームが入力された名簿がある。この名簿のC列に、その人物のイニシャルを入力したい。さて、どうすべきか。

「いちいち手入力していたら日が暮れることだけは確実だな」

 そうだよね。こうした作業を自動化するのが文字列関数と考えればよい。今回の場合だとLEFT関数を使うと話が早い。兄弟関係にあたるRIGHT関数ともども、まずは関数構造表を示しておこう(Function 26~27)。いずれも「文字列操作ボタン」の中にある。

[Function 26] LEFT関数
LEFT関数文字列関数
=LEFT(文字列, [文字数])
文字列の先頭から指定された数の文字を返す。
(1)文字列 取り出す文字を含む文字列を指定する。
(2)文字数 省略可能。取り出す文字数を指定する。省略したら「1」となる。

[Function 27] RIGHT関数
RIGHT関数文字列関数
=RIGHT(文字列, [文字数])
文字列の末尾から指定された数の文字を返す。
(1)文字列 取り出す文字を含む文字列を指定する。
(2)文字数 省略可能。取り出す文字数を指定する。省略したら「1」となる。

 図1に示したのは、LEFT関数を用いてイニシャルを作成したものだ。まず、C2に「=LEFT(A2)」と置く。「文字数」は省略したから、取り出す文字は1文字だけ、つまりA2に入力してある名の頭文字だ。次に、この数式をD2にコピーする。相対参照が働いて、「文字列」の対象は「B2」に変化する。結果、C2には「T」、D2には「Y」が表示された。

イニシャルを作成する
図1 LEFT関数を使えばイニシャルの作成など簡単だ。引数「文字数」を省略すれば、指定した「文字列」の頭文字を取り出せる
図1 LEFT関数を使えばイニシャルの作成など簡単だ。引数「文字数」を省略すれば、指定した「文字列」の頭文字を取り出せる
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 さらに、E2には「=C2&D2」と式を立てた。

「ん。この&って何者だ」

 これは「アンパサンド」といって、二つの文字列を結合する文字列演算子だ。「=C2&D2」で「C2とD2の値を引っ付けよ」という意味になる。結果、「TY」と、イニシャルが表示される仕組みだ。「&」は文字列操作に欠かせない演算子なのできちんと覚えておきたい。

 なお、RIGHT関数は、文字列の末尾から指定された数だけを取り出す。取り出す開始場所と取り出す向きが異なるだけで、使い方はLEFT関数と同様と考えてよい。ちなみに、文字を左から取り出すからLEFT、右から取り出すからRIGHTというわけだ。