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 製品マニュアル、カタログ、チラシ、役所の申請書などは、今やネットのWebサイトから簡単に入手して、閲覧や印刷することが当たり前になった。これらを配布するときに使われるのが、“電子の紙”といえるPDF形式のファイルだ。

 PDFファイルは、無料の閲覧ソフト「Adobe Reader」を使えば誰でも見られる。しかも、どのパソコンでも同じレイアウトで表示が可能だ。このため、PDFは配布用文書のファイル形式として、爆発的に普及した。

広がるPDFの活用シーン

 このPDF、見るだけのものと思っている人も多い。しかし、今や事情は大きく変わっている(図1)。

●PDFの使い方が大きく変わった!
図1 従来、PDFは他人からもらったり、インターネットからダウンロードしたりして、閲覧するだけのファイルだった。だが今では誰もが手軽に作成でき、PDFに書き込んだり、元のWordやExcelのファイルに戻して活用することも可能になった。スマートフォンやタブレット端末も対応が進み、外出先での閲覧や作成ができる
図1 従来、PDFは他人からもらったり、インターネットからダウンロードしたりして、閲覧するだけのファイルだった。だが今では誰もが手軽に作成でき、PDFに書き込んだり、元のWordやExcelのファイルに戻して活用することも可能になった。スマートフォンやタブレット端末も対応が進み、外出先での閲覧や作成ができる
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 まず、PDFファイルは誰でも作れるようになった。WordやExcelは、PDFファイル作成機能を標準搭載。無料でPDFファイルを作れるソフトも数多く登場している。低価格の市販ソフトを使えば、受け取ったPDFファイルに文字を直接書き込むことや、PDFをWordやExcelに逆変換することも可能だ。

 さらにPDFは、パソコンにとどまらず、携帯電話やスマートフォン、タブレット端末などでも閲覧できるようになった。重要な書類を、出先のスマートフォンで確認するといったことも簡単だ(図2)。

●スマートフォンやタブレットも対応が進む
図2 PDFはパソコンで見るだけではなくなった。スマートフォンや携帯電話、タブレット端末などでも閲覧が可能だ。出先では小型のスマートフォン、パソコンがない部屋ではタブレット端末で閲覧するなど、多彩な読み方が可能になっている
図2 PDFはパソコンで見るだけではなくなった。スマートフォンや携帯電話、タブレット端末などでも閲覧が可能だ。出先では小型のスマートフォン、パソコンがない部屋ではタブレット端末で閲覧するなど、多彩な読み方が可能になっている
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セキュリティ対策も進む

 PDFの広がりとともに、Adobe Readerの脆弱性を狙ったウイルスが出始めた。PDFファイルを開くとウイルスに感染し、パソコンが被害を受けるという具合だ。

 開発元の米アドビシステムズは、以前は頻繁にアップデートすることで対処してきたが、最新版の「Adobe Reader X」では「保護モード」という仕組みを用意した。仮に攻撃を受けた場合でも、パソコンに影響が出ないようにしている(図3)。被害に遭わないように、同社は最新版のAdobe Reader Xを使うよう、呼びかけている。

●Adobe Reader Xの登場でセキュリティ対策も強化
図3 PDFは悪意のある人の攻撃対象となりやすい。Adobe Readerで開くとトラブルが発生する悪質なPDFファイルが流通している。しかし最新の「Adobe Reader X」では「保護モード」が搭載され、Adobe Reader Xの外にあるWindowsのシステムなどを攻撃できなくなった
図3 PDFは悪意のある人の攻撃対象となりやすい。Adobe Readerで開くとトラブルが発生する悪質なPDFファイルが流通している。しかし最新の「Adobe Reader X」では「保護モード」が搭載され、Adobe Reader Xの外にあるWindowsのシステムなどを攻撃できなくなった
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