PR

洗濯は梅雨時最大級の悩み

 中田家のサヤカさんはパートからの帰り道、駅を出て自宅に急ぎます。それもそのはず、今日はうっかり天気のことを考えずに、洗濯物をベランダに干してきてしまったのです。パート仲間に「夕方から雨らしいから、サヤカちゃんはギリギリ降られずに帰れそうね」と言われて初めて気が付きました。

サヤカ「あー、空が暗いよう……これ、いつ降ってもおかしくないんじゃないの? 駅まで急いでおいて良かったわ」

 あそこの角を曲がれば自宅のマンションが見える。あと少しの距離が待ち切れずに駆け足になったサヤカさんですが、曲がったとたんに視界に入った無情な景色に、棒のように立ち尽くしてしまいました。

サヤカ「……なんで、マンションから向こうだけ雨が降ってるの?」

 雨水で織られたカーテンに見え隠れする、わずか200m先の街並み。サヤカさんはiPhoneを取り出すと、洗濯物の運命はさておいて、その珍しい光景を写真に収めました。

雨を怖れて室内に干すとニオイに悩まされる

 雨が降っていたのはほんの10分ほどでしたが、洗濯物はびしょ濡れ。そのまま干しなおすことには抵抗があったので、洗濯機ですすぎと脱水だけやり直し。不意の雨が不安なので今度は室内に干しておき、急いで夕食の準備に取り掛かります。

ミコト「ただいまー」

サヤカ「おかえりーミコト。濡れなかった?」

ミコト「ちゃんと傘は差してたんだけどね、やっぱりズボンの裾が濡れちゃって……うわー!」

サヤカ「なによう、鼻つまんじゃって」

ミコト「だっで、部屋の中、ぐざぐない?」

サヤカ「洗濯物干してるからねえ」

ミコト「なんどがじでよお」

サヤカ「もーう、そんなにあからさまに嫌がらなくたって。今からじゃ、コインランドリーに行ってる時間無いのよ、晩ご飯の支度があるし。それとも私の代わりに洗濯物を持ってコインランドリー行って来てくれる?」

ミコト「ニオイを我慢する」

サヤカ「……釈然としないわねえ。ほらほら、宿題やって。今日はパパ早いらしいから、一緒にごはん食べましょ」

ミコト「はーい」

晴れ間が少なく湿気も高い梅雨の季節の洗濯は、主婦にかぎらず悩みのタネだ。
晴れ間が少なく湿気も高い梅雨の季節の洗濯は、主婦にかぎらず悩みのタネだ。
[画像のクリックで拡大表示]

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

日経クロステック登録会員になると…

新着が分かるメールマガジンが届く
キーワード登録、連載フォローが便利

さらに、有料会員に申し込むとすべての記事が読み放題に!
日経電子版セット今なら2カ月無料