PR

 無線LANチップメーカーのアセロス・コミュニケーションズは2008年11月6日、IEEE 802.11nドラフト2.0(以下、ドラフト11n)の技術をベースとする無線LANチップの新製品を発表した。低価格ミニノートの内蔵無線LAN用途を想定した「AR9285」(図1)、無線LANルーター向けの「AR9002AP-1S」(AR9285とネットワークコントローラー「AR7240」のセット)、USB向けの「AR9271」の3種類。ブランド名は「Align(アライン)」。AR9285およびAR9002AP-1Sはサンプル出荷を開始している。AR9271は2008年12月末までには出荷を開始する見通し。

 Alignの製品群はドラフト11nで規定された技術を採用しつつも、ストリーム数を送受信とも1ストリームにすることで価格を抑えた。「11gと同等の価格で理論上、11gの約3倍に当たる150Mbpsを実現する」(アセロス・コミュニケーションズ社長の大澤智喜氏)としている。国内では、既にNECアクセステクニカがAlign製品を搭載した「WR4500N」を発表済み。同製品の実勢価格は1万円弱になる見通しだ。

 IEEEで策定が進められている11n規格では、ストリーム数は1、2、3、4から選択可能となっているが、Wi-Fiアライアンスのドラフト11n認定プログラムでは、現在、送受信とも1ストリームという規格を対象としていない。そのため、アセロスではAlignの製品群は当面11n準拠とはうたわない方針。

 ただし、「Wi-Fiアライアンスの議論では、モバイルデバイスについては1ストリーム規格でのドラフト11n認定を行っていくことはほぼ決定している」(同氏)ことから、早ければ2009年中にも1ストリームのドラフト11nがWi-Fi準拠となる見通し。Wi-Fiアライアンスで規定する「モバイルデバイス」にノートパソコンが含まれるかどうかは、現在話し合っている段階としている。