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 野村総合研究所(NRI)は2008年12月19日、「2013年度までのIT市場動向」の調査結果に関する報道機関向け説明会を行った。

 低価格ミニノートの市場予測では、「景気に左右されることはあるが、基本は拡大する」(NRIのコンサルティング事業本部 情報・通信コンサルティング部 グループマネージャー 岸本隆正氏)と説明した。また、その市場規模は2008年が1000万台であり、2009年には2200万台、2015年には1億台に迫ると予測した。

 これらの市場は「現時点では、今までノートパソコンに興味を示さなかった“エンド-エンド”ユーザーや2台目需要で伸びている状況」(岸本氏)とし、パナソニックのLet's noteなど、既存の携帯ノート市場を奪っているのではなく、むしろノート市場のパイを広げると分析した。

 ミニノート市場の拡大は、相手先ブランドで販売する製品の設計や生産を請け負ってきた台湾のODM企業にも大きなインパクトを与えたという。岸本氏によれば「今までのODMメーカーのビジネスでは、顧客からのコストダウン要請が年々強くなり、営業利益率は落ち込む一方だった」。ミニノートの台頭で台湾アスーステック・コンピューター(ASUS)や台湾マイクロスター・インターナショナル(MSI)のように、「独自ブランドのミニノートがODM企業の利益率拡大の起爆剤になる可能性がある」。ODM企業にとってミニノート市場が“生き残りの道”になるのだという。