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 米シマンテックは2008年12月19日、同社が観測する迷惑メール(スパム)の流通量が増加傾向にあることを明らかにした。悪質業者に対する「ネット遮断」により同年11月中旬に急減した流通量が、遮断前の8割程度に戻っているという。

 複数のセキュリティ企業/組織によれば、2008年11月11日、迷惑メールの流通量が4分の1程度に急減したという。原因は、ある迷惑メール送信事業者のインターネット接続を、ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)が遮断したため。

 ネット接続を遮断されたのは、米国の「McColo」という迷惑メール送信事業者。同社が運用するネットワークやサーバーは以前から悪名高く、世界中に出回っている迷惑メールの50%から75%に関与しているといわれていた。

 しかしその後、McColoは別のISP経由でインターネットに接続。以前、同社が操作していたボットネットや、新たに構築したボットネットを使って、迷惑メール送信を再開しているという。そのため現在では、迷惑メールの流通量が増加傾向。ネット遮断が実施される前の、およそ8割程度に戻ったとしている(図1)。

 流通している迷惑メールの種類は、以前とほとんど同じ。「高級腕時計の模造品」「医薬品」「減量」「ソフトウエア」などに関する迷惑メールが多い(図2)。

 また、迷惑メールの発信地はさまざま(図3)。これは、世界中に存在するボットネットから、迷惑メールが送信されているためだと考えられる。