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 米アップルのフィリップ・シラー副社長は2009年1月6日(米国時間)、Mac専門展示会「Macworld Conference & Expo」において基調講演を行った。純正アプリケーションの最新版「iLife '09」「iWork '09」を発表するとともに、ノートパソコン「MacBook Pro」シリーズに液晶サイズが17型のモデルを追加。さらに、有料の音楽配信サービス「iTunes Store」向けに著作権管理技術(DRM)を適用していない楽曲の数を大幅に拡充した。

 本稿では、基調講演の目玉と言える「iLife '09」「iWork '09」の特徴や魅力を解説する。まず「iLife '09」について。iLife '09は、写真管理ソフト「iPhoto」、ビデオ編集ソフト「iMovie」、楽曲作成ソフト「GarageBand」、ホームページ作成ソフト「iWeb」、DVD書き込みソフト「iDVD」の計5種類を同こんした。価格は米国で79ドル、日本では8800円で発売する。2009年1月中に出荷する予定だ。

 注目はiPhotoで、顔認識や位置情報との連携が可能になり、画像分類や整理がしやすいように大幅に機能を強化した。従来は撮影日時でしか整理できなかった。顔認識により、写真中に含まれる複数の被写体の顔を認識できるようになった。自動的に被写体別に分類できる。ユーザーが被写体の顔に名前を付与することで、同一人物のほかの顔も一気に抽出可能なのが特徴だ。大量の写真の中から人名を頼りに目的の写真を探し出せるようになり、利便性が大幅に向上した。「Facebook」や「Flickr」といった他社が提供するオンライン・アルバム・サービスと連携できる工夫にも注目だ。

 位置情報との連携では、GPS(全地球測位システム)に対応した携帯電話やデジカメで撮影した写真を分類整理する。「撮影地」というカテゴリーが設けられ、撮影時に写真に位置情報を記録しておくと、撮影地別に写真を抽出できるようになる。位置情報が付与されていない写真も、自分で撮影地を設定することで抽出対象に加わる。iPhoto中で「Googleマップ」を呼び出す機能も追加されたおかげで、撮影地から写真を呼び出して閲覧する新しい楽しみ方が加わった。iPhotoはインターネット経由で写真集を注文するサービスに対応しており、自分の旅行先ごとに写真をまとめた「旅行アルバム」も簡単に作ることが可能だ。