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 NVIDIAは2009年1月8日、対応ソフトの映像を立体的に見えるようにする3D眼鏡「GeForce 3D Vision」を発表した。同社は、グラフィックスボードに関してはグラフィックスチップを各ボードメーカーに供給して、各ボードメーカーのブランドで販売しているが、3D Visionは同社のブランドとして販売する。

 製品パッケージには、無線接続の3D眼鏡(図1)、眼鏡と信号をやり取りする「IR Emitter」(図2)、ドライバーCD、各種ケーブルなどが含まれる。ただし、立体表示させるにはこれだけでは不十分で、120Hzのリフレッシュレートで表示できる対応ディスプレイ(図3)と同社の中級以上のグラフィックスボードが必要になる。

 グラフィックスボードは、GeForce 8シリーズでは「GeForce 8800 GT」以上の製品、GeForce 9シリーズは「GeForce 9600 GT」以上の製品、GeForce GTX 200シリーズの製品が対応する。AMDのグラフィックスチップでは動作しない。

 手順に沿っていけば初期設定はそれほど難しくない。ドライバーのインストール後、初期設定のウイザードに従えば、設定は完了だ。ドライバーをインストールすると、同社のグラフィックスユーティリティー「NVIDIA Control Panel」に「Stereoscopic 3D」という項目が追加される。この「Enable stereoscopic 3D」にチェックが入っていれば立体表示できる(図4)。立体表示に対応したゲームソフトもこのユーティリティーで確認できる(図5)

 立体映像は、奥行きの深度を調整できる。IR Emitter背面のダイヤルを回すことで手前に映るものと奥に映るものとの深さが変わる。3D Visionは、左右それぞれの目に入ってくる映像をずらしてディスプレイ上に表示し、3D眼鏡を通してみることで、ディスプレイの奥や手前で像が結ばれて立体的に見える仕組みだ。ダイヤルを回すことで、このずれの度合いが変わる。あまり大きくずらすと、左右の目の焦点が合わなくなるが、ぎりぎりまで深く調整するとより奥行きのある映像にできる。

 ゲームソフトを使って立体的に表示されるかを試した。ソフトによって、設定を変更しないと正しく立体表示にならないことがある。また、設定変更でより効果的に見えることがある。今回は、効果が高いという「Age of Empires III」(マイクロソフト)を試した。このソフトでは、効果を得るために初期設定を変更する必要があった。Age of Empires IIIでは、メニューやフレームが最前面に表示され、ディスプレイの奥に町などの風景が立体的に見える。IR Emitterのダイヤルを回してできるだけ奥行きを深くすると、立体の度合いが増して臨場感が味わえる。

 米国では、1月中に発売予定で、希望小売価格は199ドルだ。日本では「2月に発売される予定だが価格は未定」(エヌビディア)。単純に米国での価格を1ドル100円で換算すると1万9900円となるので、日本での実勢価格は1万円台後半から2万円台半ば程度と予想される。

 デモプログラムや数本のゲームソフトで試した限りでは、どれもきれいな立体映像が体験できた。対応ディスプレイの価格次第ではあるが、自分が楽しみたいソフトが立体表示に対応しているのなら、十分検討の価値はある。