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 マイクロソフトは2009年1月29日、ERP製品の新バージョン「Microsoft Dynamics AX 2009」を発表した。2月2日からパートナー企業を通じて提供を開始する。

 Dynamics AXは、会計管理、人事管理、プロジェクト会計、CRMなど各種の基幹業務を統合した業務アプリケーション(ERP)。国内では2007年6月にバージョン4.0を提供開始した。今回の2009は、日本語版としては2世代目で、サプライチェーン管理や生産管理、経費管理などの機能が強化されている。Office 2007と同じ「リボン」ユーザーインタフェースを採用し、「ロールセンター」と呼ばれる役割別のポータルページを搭載したのが特徴だ。

 例えば販売管理画面には、リボンに「販売」「ピッキングと梱包」「請求書」といった名前のタブが並ぶ。このタブを順番に切り替えて作業していけば、販売注文→梱包・発送→請求書発行という具合に、一連の業務を実行できる仕掛けだ。またロールセンターには、営業担当、経理業務担当、生産管理責任者といった個別の役割に応じて、必要な情報をポータルページのように表示できる。これには役割ごとのテンプレートが多数用意されていて、標準的なKPI(重要業績指標)やWebレポートを選択して表示し、カスタマイズもできる。

 業務アプリケーションでは通常、個別の業務や役割に合わせた画面を開発する必要があり、手間とコストがかかる。そこでDynamics AX 2009では、追加開発をしなくても使いやすい環境を提供できるようにインタフェースを工夫し、多数のテンプレートも用意したという。

 このほか、申請書の承認などを管理するワークフロー管理機能や、統制管理の進捗状況が一目で分かるコンプライアンス管理機能なども搭載。地域別に複数のサイトを展開している場合に、サイト単位での管理が可能になるマルチサイト機能も備える。

 同社によると、前バージョンは日本で30社以上の導入実績があり、2008年7月~12月期は前年比3倍の売り上げとなった。英語版を含めると日本で70~80社がDynamicsを導入しているという。今回の新バージョンでは年間100社の導入を目指し、中堅ERP市場で5%のシェアを早期に獲得、シェア10%を狙う。同社執行役専務ゼネラルビジネス担当の窪田大介氏は、「厳しい市場環境の中、暗いニュースばかりだが、Dynamicsは当社の企業向け製品の中で最も成長している製品。数少ない絶好調の製品なので、新製品発表は明るいニュースである」と、好調をアピールした。