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 マイクロソフトは2009年2月19日、3台以上のパソコンを保有する法人を対象に「Windows 7 先行優待キャンペーン」を実施すると発表した。Windows Vista Businessの購入者向けに、Windows 7 Enterpriseへのアップグレード権などを優待価格で提供する。期間は2月20日から6月30日。Windows 7のリリースが目前に控えていても、安心してWindows Vistaを導入できるように支援するのが狙いだ。なお、このキャンペーンはEnterpriseエディションのWindows 7にアップグレードするケースを対象にしたものだ。

 キャンペーン内容を理解するために、まずは通常の方法でWindows 7 Enterpriseにアップグレードする道筋を確認しておこう。そもそもEnterpriseは、Windowsの中でも最上位のエディションで、「ソフトウエア アシュアランス」(以下、SA)という形態でのみ提供される。SAとは、より下位のエディションからEnterpriseエディションへアップグレードする権利を提供するとともに、最新バージョンへのアップグレードを保証するサービスだ。すなわち、現在Windows Vistaを購入してSAを契約しておけば、最新版であるWindows 7へのアップグレードが保証されるとともに、その最上位版であるEnterpriseエディションを利用できることになる。これに加えてSAには、無償トレーニングや24時間サポートなどさまざまな特典が付属する。ただしSAは、製品の購入から90日以内に契約しなければならない決まりになっている。

 今回のキャンペーンのポイントは、このSA契約のハードルを低くする点にある。1つはその価格。SAの価格は販売店によって異なるが、通常は1万3000円前後。それがキャンペーンでは1万2000円前後と割安になる。さらに、SAの契約可能期間である「製品の購入から90日以内」という制約も緩和する。具体的には、2008年8月1日以降にWindows Vistaを購入していた場合は、既に90日を過ぎていても、キャンペーン期間中はSAを契約できる。価格も同様に1万2000円前後と優待される。

 また、Windows 7のリリース後、Windows 7 Enterpriseの社内展開用のインストールディスクが無償で提供される点もキャンペーンならではのサービス。通常のSAでは、アップグレード権のみが提供され、インストールディスクは別途3000円前後で購入する必要がある。それが、キャンペーン期間中に契約すれば、ディスクも無料で付いてくる。

 さらに、2008年7月31日以前にVista Businessを購入していた場合も、「アップグレード ライセンス」とSAをセット購入することで、Windows 7 Enterpriseへ移行できるようにする。通常、SAの購入期間を過ぎた後は、アップグレード ライセンスとSAを同時購入することでEnterpriseエディションへのアップグレードが可能になるが、その価格も20%割安にする。

 整理すると、Vista Businessのライセンスもしくは同OSを搭載したパソコンを購入した時期により、以下の3パターンのサービスが提供される。

(1)キャンペーン期間中にVista Businessを新規購入する場合

 SAを優待価格で購入できる。同社による参考価格は1万2000円。さらにWindows 7のリリース後、Windows 7 Enterpriseのインストールディスクが無償提供される。

(2)2008年8月1日以降にVista Businessを購入していた場合

 Vistaの購入から90日を過ぎていても、SAを単体でかつ優待価格で購入できる。同社による参考価格は1万2000円。さらにWindows 7のリリース後、Windows 7 Enterpriseのインストールディスクが無償提供される。

(3)2008年7月31日以前にVista Businessを購入していた場合

 通常と同じくアップグレード ライセンスとSAをセットで購入する必要があるが、価格は20%割安に購入できる。同社による参考価格は2万8500円。さらにWindows 7のリリース後、Windows 7 Enterpriseのインストールディスクが無償提供される。

無償の「互換性検証ラボ」も設置

 また同キャンペーンの実施に合わせて、Windows VistaあるいはWindows 7でのアプリケーションの動作を確認するための「互換性検証ラボ」を開設することが発表された。Windows VistaまたはWindows 7への移行を検討しているユーザーが、自社で利用しているアプリケーションが問題なく動作するかどうか検証する作業を無償で支援する。具体的には、同社の調布技術センター(東京都調布市)内に専用の検証ルームを設け、サーバーやパソコンなど検証用の環境を提供する。そこには同社のエンジニアが常駐し、互換性に関する分析や情報提供を行う。受け付けは2月20日より開始し、申し込み多数の場合は抽選。設置は2009年5月31日までとなる。

 そのほか、企業のIT管理者向けのセミナー「Windows 7 セミナー&ロードショー」も開催する。2月20日の東京を皮切りに、大阪、名古屋など全国10都市で開催。5月末にかけて、Windows 7やWindows Server 2008 R2などの製品概要や技術情報を発信していく。