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 アップルは2009年3月3日に、高性能デスクトップ型「Mac Pro」の仕様を一新した。日経WinPCはその評価機を入手、各種テストを実施した。まずは、外観や内部の詳細を紹介する。

 新型Mac Proの見た目は前モデルとほぼ同じだが、内部はかなり異なる。大きく変わったのはCPUだ。「Woodcrest」(ウッドクレスト)の開発コード名で呼ばれていたサーバー向けCPUのXeonから、「Nehalem-EP」(ネヘイレムEP、開発コード名)と呼ばれる次世代のXeonになった(2009年3月23日時点でIntelは未発表)。Nehalem-EPはデスクトップ向けCPUのCore i7と同じ設計で、8MBの共有3次キャッシュを内蔵し、メモリーコントローラーを統合している点が特徴だ。また、1コアを2つのコアに見せかけるHyper-Threading技術を搭載する。

 Mac Proには、Nehalem-EPを1個搭載するクアッドコアモデル(MB871J/A)と、2個搭載する8コアモデル(MB535J/A)の2種類がある。2.66GHzのCPUを搭載する標準構成のクアッドコアモデルは27万8800円。2.26GHzのCPUを2個搭載する8コアモデルの標準構成は35万8800円だ。BTO(注文仕様生産)では、2.93GHzのCPUなども選択できる。

Mac OS機でWindowsを動かすための「Boot Camp」を使い、Windows Vista Ultimate Service Pack 1 64ビット日本語版をインストールした。タスクマネージャを表示し、ベンチマークソフト「CINEBENCH R10」を実行した画面。8コアモデルはHyper-Threading対応のクアッドコアCPUを2個搭載するので、タスクマネージャは合計16コアを認識、16スレッドの処理を同時に実行できる。
Mac OS機でWindowsを動かすための「Boot Camp」を使い、Windows Vista Ultimate Service Pack 1 64ビット日本語版をインストールした。タスクマネージャを表示し、ベンチマークソフト「CINEBENCH R10」を実行した画面。8コアモデルはHyper-Threading対応のクアッドコアCPUを2個搭載するので、タスクマネージャは合計16コアを認識、16スレッドの処理を同時に実行できる。
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 CPUが変わったことにより、使用するメモリーの種類も変わった。前モデルでは、DDR2のFB-DIMM(Fully Buffered DIMM)で、一般的なUnbufferedタイプとは互換性が無かった。新型では、ECC(Error Correcting Code、誤り訂正符号)付きのDDR3-1066になった。各CPU4本ずつ、計8本のメモリースロットがあり、最大32GBまで増設できる。

 Mac Proの内部は大きく変わったが、見た目は前モデルとほとんど同じだ。一部の端子が変更になっただけだ。IEEE 1394a端子は無くなり、IEEE 1394b端子になった。また、ディスプレイの出力がDVI-Iの2系統から、DVI-IとMini DisplayPortになった。では、詳細を見ていこう。