ディラックは2009年7月中旬、Lian Li Industrial製のPCケース「PC-888」を発売する。アルミ製のフルタワーPCケースで、船の帆をイメージした、ほかにない独特のデザインが特徴だ。電源ユニットは付属しない。予想実勢価格は6万2800円。
対応フォームファクター | ATX |
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外形寸法 | 幅295×奥行き461×高さ740mm |
重量 | 8.3kg(編集部実測) |
5インチベイ | 2 |
外部3.5インチベイ | 0 |
内部3.5インチベイ | 4 |
カードリーダー | SDメモリーカード、microSDメモリーカード、xD-ピクチャーカード、メモリースティック、コンパクトフラッシュ |
搭載可能ファン | 前面14cm角×2(搭載済み)、背面12cm角×1(搭載済み) |
電源ユニット | 別売 |
Lian Li IndustrialはPCケースや電源ユニットを製造、販売するメーカー。PCケースはアルミを使用した製品が多い。加工精度は高く質感も良いが、ミドルタワーで2万5000円程度からと高価な製品を中心にラインアップしている。
PC-888は幅295×奥行き461×高さ74cmと巨大なPCケース。デザインを重視したためか、マザーボードの対応はATXまで、ベイは5インチが2個、3.5インチが4個と入れられるパーツは小さめのミドルタワー並みだ。船の帆をイメージしたというデザインで、色はほぼ青で統一している。シャシーは厚さ2mm(編集部実測)のアルミ合金。別途外装は付けていない。表面はヘアライン加工が施してあり、良質な仕上がりだ。側面パネルにはアクリルの窓が付いていて、内部が見られるようになっている。
配線の際、ケーブルを通せる場所が限られているため組み立ての難易度は高めだと感じた。あらかじめパーツやケーブルの配置を考えておかないと、何度もやり直しをするはめになるだろう。試行錯誤を繰り返せば、最終的にはきれいに仕上がる。
PC-888の魅力は何よりもその大きさとデザインにある。Lian Li Indsutrialは、過去にもかたつむりを模したPCケース「PC-777」など、奇抜なデザインの製品を販売している。現在の店頭ではPC-888を超える存在感を持つPCケースはあまりない。以下の写真でその魅力を感じてほしい。

上から光学式ドライブ、電源ユニット、HDD、マザーボードとパーツ類は縦に並ぶ。前面に14cm角ファン×2、背面に12cm角ファン×1を備える。

背面は大部分がメッシュになっており、通気を良くしてある。背面ファンの下にあるダイヤルは、搭載する3個のファンの回転数を一括して変えられる。