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 マイクロソフトは2009年7月30日、障害のある高校生・高卒生のための大学体験プログラム「DO-IT Japan 2009」に関する説明会を開き、プログラムの一部を報道関係者に公開した。

 同プログラムは、DO-IT Japanと東京大学先端科学技術研究センターが主催し、マイクロソフトが共催。大学への進学や将来の就職を希望する高校生などに対し、障害に合った支援機器を提供したり、実際の大学や企業を訪問して意見を交換したりする。2007年に開始して以来、今年で3回目。7月29日から8月2日にかけて、新規の参加者9名を含む27名の障害を持つ高校生・高卒生が参加している。

 公開されたのは、マイクロソフト社内で行われた「Windows Live メッセンジャー」の使い方を学ぶプログラムだ。パソコンの使い方を知るだけでなく、パソコンを使ったオンラインでのコミュニケーションを通じて、互いの経験を共有したり、障害の理解や自分を表現する能力を身に付けることを目的としている。

 参加者の中には、耳と目が不自由な全盲ろうの男子高校生もいた。普段は手話通訳者の助けを借りて会話などしているが、パソコンを使う場合、画面の内容を点字で示すデバイスが利用できるため、自分1人でメッセンジャーを使った会話を楽しむことができる。

 東京大学先端科学技術研究センターバリアフリー系の巖淵 守准教授は、「障害者を支援するこうした機器が、受験や教育現場で使われることを期待している。教育機関は、障害があるとそれを乗り越えるということにまだ主眼を置いている。書けない場合は書けるような道具を使わせてくれればいいのに、書けるようになる訓練をしなさい、というスタイルが依然としてある。そういう考え方自体を変えていく必要がある」と指摘。支援技術としてIT機器を利用するといった、合理的配慮の大切さを訴える。同プログラムでは、実際の大学や企業を訪問しながら、障害者自身が自らの体験や環境整備の必要性など情報を発信する。