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 米マイクロソフトは2009年11月17日(米国時間)、米国ロサンゼルスにおいて開発者向けの技術カンファレンス「Professional Developers Conference (PDC) 2009」を開幕した。初日の基調講演には同社チーフソフトウエアアーキテクトのレイ・オジー氏が登壇。クラウドサービスの基盤として同社が提供する「Windows Azure」の正式リリースを宣言した。また、企業がアプリケーションやサービスを登録し、販売できるオンラインマーケットプレイス「Microsoft Pinpoint」を発表。その中で利用できる新しい情報仲介サービス「Dallas」(コードネーム)について明らかにした。

 オジー氏は冒頭、パソコン、携帯電話、テレビという3つの画面がクラウドを介して連携し合うという同社のビジョン「スリー・スクリーン・アンド・クラウド(Three Screens and a Cloud)」について言及。これを実現するための3つの要素があるとした。1つ目はバックエンドにあるサーバーやツール、クラウドコンピューティングで、これが今回の基調講演のテーマ。そこではWindows Azureが重要な役割を担う。2つ目の要素は、ユーザーエクスペリエンスに関わるWindowsやInternet Explorer(IE)、Silverlight、Officeなどの製品で、これは18日の基調講演で詳しく説明する。そして3つ目の要素がWindows Liveサービスと次世代のWindows phoneに向けたアプリケーション。これらについては2010年の春に発表する予定だという。

 今回リリースされたWindows Azureは、クラウド環境に最適化された専用OSである。Windows Azure用に開発したアプリをそこで動作させることで、企業が容易にクラウドサービスを利用したり、提供したりできる。昨年のPDC 2008において発表された、マイクロソフトのクラウド戦略の中核をなす製品だ。

 オジー氏は「Windows Azureを発表して評価用のCTP版(Community Technology Preview)をリリースしたのは、ほんの1年前。何万人もの開発者がCTP版を利用して大成功を収め、製品にも大きなインパクトを与えたことに感謝したい」と、発表から1年足らずで正式リリースにこぎ着けたことを喜んだ。Windows Azureは、日本を含めて同日から製品版の提供を始め、2010年1月から有償製品としてのサービスに移行する。ただし、1月についてはテスト期間とし、実際の課金は2月から開始する。