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 2009年10月22日の一般発売以来、好調な滑り出しを見せている「Windows 7」。国内企業においても、早期に導入することを表明した企業が既に200社を超えるという。日経パソコンでは、米国ロサンゼルスで開催された開発者向け会議「Professional Developers Conference (PDC) 2009」の会期中に米マイクロソフトのコーポレートバイスプレジデントを務めるマイク・ナッシュ氏にインタビューする機会を得た。Windows 7の開発プロセスや「7」という名前の由来などについて聞いた。

■日本ではWindows 7の売れ行きは好調のようだが、米国での反応はどうか。

 具体的な数値は少ないが、ほとんどの地域でポジティブな結果だと耳にしている。大企業、コンシューマー、開発者のいずれもがポジティブだ。ある調査ではパッケージの販売が234%増加したというデータもある。

■Windows 7の開発に当たっては、Vistaユーザーのフィードバックを反映させたと聞く。Windows XPやVistaのときと比べて、開発アプローチは変わったのか。

 まずフィードバックについては、Vistaユーザーだけでなく、XPユーザーからもたくさん受け取った。あるときは話を聞き、あるときはユーザビリティーラボで実際の操作を観察した。またベータユーザーのパソコンから情報を収集したりもした。我々は常にお客様を中心に考えたアプローチを取っている。

 開発プロセスについて言えば、Windows 7は大きく二つの違いがある。一つは開発当初からしっかりとした計画を立てたこと。もう一つは、昨年のPDC2008で完成したAPIを提供し、また機能をほぼ確定したベータ版を公開できたことだ。これにより、より多くのフィードバックを得つつ、エコシステムとの連携により多く従事できた。その結果として、Windows 7は高い品質を実現できたのだ。Vistaではこうした準備ができていなかった。

■日本のユーザーの間では、Windows 7の高速性を評価する声が多い。また互換性対策としての「Windows XPモード」も注目されている。その一方で、「Windowsタッチ」や「リモートメディアストリーミング」のような新機能には関心が少ない。この点についてどう思うか。

 パフォーマンスは根本的なもので、パフォーマンスが高ければ、ソフトの起動、ネットワークへの接続、終了など、さまざまな処理が速くなる。Windows XPモードは互換性対策の一部であり、互換性そのものとは少し違う話になるが、どれだけ多くのデバイスやソフトをサポートするかは、やはり根本的な事柄となる。それらと一緒に言及するならば、新しい側面よりもそれら根本的な側面に関心が寄せられるのだろう。

 ただ、一度そのような根本的な部分を経験した後は、新しい側面や新しくできることにも興味を示すものだと私は考える。ウインドウをワンタッチで整列できる「Aeroスナップ」といった新機能を高く評価する声も聞いている。

■Windows 7の名前の由来を改めて聞きたい。内部的なバージョン番号は「6.1」だが、なぜ「7」なのか。バージョン番号は当初から「6.1」と決めていたのか。

 開発の当初から「6.1」と決めていた。それはバージョン番号が「6.0」であるVistaとの互換性を保つためだ。OSのバージョンをチェックするアプリケーションの多くは、コード番号が「7.0」に変わると動作しなくなる。そこでバージョン番号は「6.1」とした。しかし製品の名称としては、新しいメジャーリリースだと明確に分かるように「7」と付けた。シンプルで明確で簡単に理解できるブランド名を付けたわけだ。「7」という数字は多くの地域で“ラッキーナンバー”でもある。

■Windows 7の展開は、XPやVistaに比べてどのくらい早く進むと思うか。シェア5割を超えるのはいつ頃になると思うか。

 答えるのが難しい質問だ。とても速く展開されることを期待している。我々はユーザーがWindows 7の利点を理解してくれるよう全力を尽くしているし、パートナーと協力しながら、ユーザーがWindows 7にスムーズに移行できるように支援している。互換性を検証するラボを設置し、アプリケーションの検証や移行の手伝いをしているのは一例だ。

■Windows 7は、Vista出荷から3年以内のリリースを目指してきたわけだが、次のバージョンのWindowsも、やはり3年以内を目指すのか。

 それはまだ分からない。今はWindows 7の展開や、その情報提供に焦点を当てている。