台湾アスーステック・コンピューター(ASUS)は2010年3月3日(現地時間)、電子ペーパーを使用した電子書籍リーダー「DR-900 E-Reader」の試作品を、独ハノーバーで開催中の「CeBIT 2010」において参考出品した。量産時期や価格については未定としている。
9インチの電子ペーパーを採用しつつ、厚さを9mm、重さを370gに抑えたのが特徴。電子ペーパーは、台湾AUオプトロニクス傘下の米SiPixイメージング製を採用した。モノクロ16階調で、解像度は1024×768ドット。タッチパネル付きとなっており、画面上のアイコンを押すなどして操作できる。
ePub形式の電子書籍を表示できるほか、PDF/HTML/JPEG/テキストなどの各形式のファイルも表示可能。電子書籍データの取り込み用などとして、IEEE 802.11gの無線LANモジュールを内蔵するほか、オプションでHSDPAのモジュールも内蔵できる。このほか、microUSB端子とSDカードスロットも備える。外形寸法は幅161×高さ222×厚さ9mm。
バッテリー駆動時間は、無線LANオンの状態で最大4日、無線LANがオフの状態で最大2週間。1回の充電で、最大1万ページの書き換えが可能としている。