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 ソニーは2010年3月9日、3D対応機種を含む液晶テレビ「ブラビア」の新商品、5シリーズ12機種を発表した。3D対応はそのうちの3シリーズ「LX900」「HX900」「HX800」で8機種。4月30日から順次発売する。予想実勢価格は、上位のLX900シリーズで画面サイズが最大の60型が58万円前後、最小の40インチ型が29万円。3D対応機種で最廉価はHX800シリーズの40型で、同22万円となる。

 これらの機種での3D表示方式は「フレームシーケンシャル」。右目用の画像と左目用の画像を交互に切り替えて表示する方式だ。表示を切り替えるタイミングと同期する専用の「アクティブシャッターメガネ」をかけて視聴する。

 右目用の画像と左目用の画像を1/240秒ごとに切り替えて表示する。専用メガネは同じタイミングで交互にレンズを“閉じる”ので、右目には右目用の画像だけが、左目には左目用の画像だけが見える。これにより体感上は3D画像として認識されるという。同社独自の技術により、室内の照明がちらついて見えることのない、フリッカーレスメガネとなっている。

 3D対応の8機種はすべてLEDバックライトを搭載し、明るさを確保した。放送番組やデジタルカメラ、ビデオカメラなどで撮影した通常の映像を疑似的に3D化する「2D→3D変換機能」も搭載している。フォーカス部分の検出などの独自技術で、実現しているという。

 LX900シリーズは、専用メガネを2個同梱し、メガネと画面表示のタイミングを合わせるための信号を送る3Dシンクロトランスミッターを内蔵。そのため、購入後すぐに3Dテレビとして利用できる。一方、HX900シリーズとHX800シリーズは、専用メガネと3Dトランスミッターを別売とし、同梱しない。将来的に3Dテレビとして利用したいが、今は通常のテレビとして利用するというニーズを想定している。専用メガネは6月10日から順次発売する。3Dトランスミッターは、7月16日に発売する予定。