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 米ファイルメーカーは米国時間の3月9日、データベースソフトの最新版「FileMaker Pro 11」を発表した。同時に詳細なカスタマイズが可能な「FileMaker Pro 11 Advanced」と、サーバーソフトウエアの「FileMaker Server 11」「FileMaker Server 11 Advanced」も発表。日本での発売日や価格の告知は4月上旬を予定している。

 「FileMaker Pro 11」ではグラフ作成機能を一新し、円グラフや棒グラフ、面グラフなどを利用して、データベースからレポートを作成できるようになった。完成したグラフは、「インスタントWeb公開」機能により、Web上にアップが可能。また、スプレッドシートのような形式で、クイックレポートを作成する機能も新たに搭載した。

 ほかにも、全フィールドを検索する「クイック検索」機能や、レイアウト上のオブジェクトとプロパティーをまとめて編集するツールパレット「インスペクタ」など、データベース構築の生産性を向上する新機能を、数多くそろえている。

 開発者向けには、スクリプトの作成・編集機能を強化し、関連レコードを計算に基づいて指定する「ポータルフィルタリング」、ドラッグ・アンド・ドロップでフォルダーを管理できる「レイアウトフォルダ」などを追加した。

 さらに、他の「FileMaker」ユーザーとのデータ共有を促進するツールとして、「スナップショットリンク」を搭載した。「スナップショットリンク」は、検索結果の対象レコードにフラグを立て、そのときと同じレイアウトや表示、ソート順を保持したままレコードをファイルとして記録する機能。スナップショットリンクファイルに加えられた変更もデータベースへ反映されるので、他のユーザーとも簡単にデータベースを共有できる。

 なお、3 月10日以降に、日本国内で 「FileMaker 10」シリーズのパッケージ製品を購入したユーザーは、無償で最新版にアップグレードできる。