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 コーレルは2010年3月9日、定番動画ソフト「VideoStudio」の最新版「VideoStudio Ultimate X3」「VideoStudio Pro X3」と、レタッチソフト「PaintShop Photo Pro X3」を発表した。いずれもユーザーインターフェースを一新。VideoStudioは特殊効果を加える機能やテンプレートを強化、PaintShop Photo Pro X3は処理を複数の画像に一括して適用する機能などを備えた。ダウンロード版は同日に発売。パッケージ版は4月16日に発売する。

 VideoStudio X3はBlu-ray Discで使われる形式やハイビジョンビデオカメラで撮影した形式に対応した動画編集ソフト。新版ではユーザーインターフェースを「取り込み」「編集」「完了」の3ステップに簡略化し、従来は別画面で作業していたタイトルやサウンドの編集を画面内で完結できるようにした。映像に特殊効果を与えるフィルター機能も強化。取り込んだ写真や動画をなぞってスケッチするような効果が得られる「オートスケッチフィルター」やタイトルの文字に対して効果を与えるフィルターを新たに搭載した。

 このほか手軽に作品を作る機能として「インスタントプロジェクト」を追加した。場面転換や背景などを組み合わせたテンプレートを26種類用意、テンプレート内の動画を手持ちの動画と置き換えるだけで、見栄えのよいムービーが作れるという。ファイルの変換時にグラフィックスチップの演算機構を使って高速化する機能や、「HDV」や「AVCHD」といったハイビジョンカメラの規格で使われている撮影日時情報を映像に写し込む機能なども備える。

 標準版のVideoStudio Pro X3と、上位のVideoStudio Ultimate X3がある。Ultimateは、部分モザイクやピクチャー・イン・ピクチャーなどができる「NewBlueフィルター」や音声を補正するフィルター、グラフィックスチップを使って3D表現を行う「Corel FX」フィルターを備える。従来版とは異なり、標準のProでもBlu-ray Discへの書き込みができるようになった。

 価格はUltimateの通常版が2万790円。競合するアプリケーションのユーザーなどを対象とした特別優待版と、従来版ユーザー対象のアップグレード版が1万5540円。ダウンロードの通常版が1万6800円、アップグレード版は1万2800円。Proは、通常版が1万5540円、特別優待版が1万290円、アップグレード版が8379円。ダウンロードの通常版が1万2800円、アップグレード版は7980円。それぞれアカデミック版もある。

 PaintShop Photo Pro X3は、ユーザーインターフェースを変更したほか、画像加工の機能を強化した。「スマートカーバー」は、塗りつぶした部分を背景にあまり影響を与えずに除去したり、塗りつぶした部分以外を引き伸ばしたりできる。「オブジェクト抽出ツール」では、対象物をなぞって背景から切り抜ける。精度を調整することで動物の毛先のような微細な部分でも適用できるという。「マルチフォトエディット」は、明るさの調整など、ある画像に施した処理を別の複数の画像に一括で適用できる。処理性能も改善し、アプリケーションの起動時間を短くしたほか、各種のツールをマルチコアに対応させたという。

 価格は通常版が1万5540円、特別優待版が1万290円、アップグレード版は8379円。ダウンロードの通常版は1万2800円、アップグレード版は7980円。