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 AMDは2010年3月2日、新型チップセット「AMD 890GX」を発表した。日経WinPC編集部は、同チップセットを搭載したGIGABYTE TECHNOLOGYのマザーボード「GA-890GPA-UD3H」を入手。性能と消費電力を測定した。

グラフィックス機能の「ATI Radeon HD 4290」を内蔵する、AMD製CPU向けの新型チップセット「AMD 890GX」。
グラフィックス機能の「ATI Radeon HD 4290」を内蔵する、AMD製CPU向けの新型チップセット「AMD 890GX」。
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 まずは、AMD 890GXの特徴を簡単にまとめておこう。AMD 890GXは、AMDが2008年8月に正式発表した「AMD 790GX」の後継製品になる。内蔵グラフィックス機能はAMD 790GXが備える「ATI Radeon HD 3300」から、「同4290」に切り替わった。違いはAMD 790GXがDirectX 10対応で動画再生支援機能の「UVD」を搭載していたのに対し、DirectX 10.1対応になり「UVD 2.0」を搭載した点だ。内蔵グラフィックス機能の動作周波数は700MHzだ。

 AMDが2009年8月に正式発表したAMD 790GXの下位モデル「AMD 785G」も、DirectX 10.1対応でUVD 2.0を備える。AMD 785Gが備える内蔵グラフィックス機能の動作周波数は500MHzのため、AMD 790GXはAMD 785Gの内蔵グラフィックスの動作周波数をAMD 790GX並みに引き上げた製品と言える。

 シェーダー数は40個。HyperTransport 3.0(最大転送速度は5.2GHz)に対応し、PCI Express 2.0 x16×1をx8×2に分割して「ATI CrossFireX」が利用できるのもAMD 790GXと同じだ。さらに、内蔵グラフィックス機能とグラフィックスボードを連動させて描画性能を高める「Dual Graphics」という独自機能を備える。

 AMD 790GXやAMD 780G(2008年3月正式発表)も、内蔵グラフィックスとグラフィックスボードを連動させて、描画性能を高める「Hybrid CrossFireX」という機能を搭載していた。日本AMDに両機能の違いを確認したところ「どちらも同じ機能。一般的にはHybrid CrossFireXと呼ぶが、シンプルな呼び方としてDual Graphicsも良しとしている」とのこと。AMDの配付資料によると、「ATI Radeon HD 5450」との組み合わせによって、DirectX 10対応のゲームやベンチマークソフトでのベンチマーク結果が20%以上向上するという。

 現時点で890GXと組み合わせられるのは、ATI Radeon HD 5450を搭載するグラフィックスボードのみ。制限事項として、アンチエイリアス(AA)処理や異方性フィルタリング(AF)処理は対応しない。

 AMD 890GXと同時に新型サウスブリッジの「SB850」も発表した。従来の「SB750」と比べて、Serial ATA 6Gbpsに対応した点が大きな違いだ。サポートするSerial ATA 6Gbpsは全部で6ポートとなる。AMD 890GXとの接続には「Alink Express III」と呼ぶ接続方式を採用する。転送速度は片方向で2GB/秒で、AMD 790GXの2倍に向上している。今回テストで使用したGA-890GPA-UD3H同様、AMD 890GXとSB850を搭載したマザーボードが既に各社から多数登場している。

AMD 890GXのブロック図(AMDの資料から抜粋)。新型サウスブリッジの「SB850」は6ポート分のSerial ATA 6Gbpsをサポートする。
AMD 890GXのブロック図(AMDの資料から抜粋)。新型サウスブリッジの「SB850」は6ポート分のSerial ATA 6Gbpsをサポートする。
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新型のサウスブリッジ「SB850」。
新型のサウスブリッジ「SB850」。
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AMDの資料から抜粋した新機能「Dual Graphics」の説明。ATI Raden HD 5450と組み合わせることで、DirectX 10対応のゲームで20%以上の性能向上を示している。
AMDの資料から抜粋した新機能「Dual Graphics」の説明。ATI Raden HD 5450と組み合わせることで、DirectX 10対応のゲームで20%以上の性能向上を示している。
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