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 米マイクロソフトは2010年3月16日(米国時間)、米ラスベガスで開催されているWeb開発者向けイベント「MIX10」において、Webブラウザーの次期バージョン「Internet Explorer 9」(以下、IE9)の「プラットフォームプレビュー版」を公開した。開発者向けに公開する最初のテスト版で、同社サイトからダウンロードできる。

 IE9の大きな強化点は、「Chakra」と呼ばれる新しいJavaScriptエンジンを搭載して、JavaScriptの処理能力を向上させたことだ。マルチコアCPUの利点を生かし、バックグラウンドで平行して処理することで高速化する。公式ブログでは、JavaScript処理能力を測るベンチマークツール「SunSpider」の結果も公表。IE8に比べて6倍以上高速になり、Firefoxを抜いてSafariやChromeに近づいたことが示されている。

 また、HTML5DOMCSS3、SVGといった標準技術への対応も重要なポイント。標準技術への対応度合いを100点満点で示す「Acid3」テストにおいて、IE9は「55」というスコアを獲得したという。ちなみに、2009年11月に開催された「PDC2009」においては、「IE8のスコア20に対して、IE9では32に向上した」と語られていたことから、この4カ月で標準技術への対応がさらに進んだことになる。

 加えてIE9では、グラフィックスやテキストの描画をハードウエアによってアクセラレーションする。これにより、Webページの読み込みを高速化し、グラフィックスなどの描画も改善。HTML5を利用したリッチなWebコンテンツを快適に表示できるようになるという。

 なお、今回公開されたプラットフォームプレビュー版は、レンダリングやレイアウト、スクリプトに関するエンジンなど、プラットフォームの核となる部分のみを提供する軽量版で、日常的に使うブラウザーに取って代わるものではないとしている。