PR

 ナナオは2010年6月10日、23型液晶ディスプレイ「EIZO FORIS FX2301TV」を6月24日に発売すると発表した。120Hz駆動の液晶パネルと中間フレームの自動生成機能を備え、動きの激しい映像も滑らかに表示できるのが特徴。価格はオープン。同社直販サイト「EIZOダイレクト」での販売価格は9万9800円。

 一般に、家庭用ゲーム機や地上デジタル放送などの映像は60フレーム/秒、映画の映像は24フレーム/秒で作られている。同製品では、60フレーム/秒の映像信号が入力された際、前後のフレームの映像を基に中間フレームを自動生成し、120フレーム/秒に伸張して表示できる。24フレーム/秒の映像も60フレーム/秒に変換して表示可能だ。

 瞬時の操作が要求されるゲームなどでの利用を想定し、こうした中間フレームの自動生成機能を使わず、入力映像を遅延なく表示することも可能だ。パソコン向けの液晶ディスプレイでは、三菱電機も倍速駆動パネルを採用した23型の「Diamondcrysta WIDE RDT232WM-Z」を6月11日に発売する予定。今回の製品はそれに続くものとなる。

 音響関連では、疑似サラウンド機能を備える。ヘッドホンを接続して音声を聴く場合に、擬似的に5.1チャンネルのサラウンド音声を再生できる。「パソコンゲームではサラウンド音声を出力できるものが増えていることから、サラウンドスピーカー環境を用意しなくても手持ちのヘッドホンで簡単に聴け、ゲームで遊ぶ際の臨場感を高められるようにした」(ナナオ)。疑似サラウンド機能は、残響音の強弱などで4段階(オフ/モード1/モード2/ムービー)から選べる。きょう体前面下側には、2W+2Wのステレオスピーカーを備える。内蔵スピーカーは疑似サラウンド機能に非対応である。内蔵スピーカーを覆うパネルは、標準で赤と黒の2色を標準添付。このほか、青、黄、茶色のパネルも別売りで用意する。

 液晶パネルは23型のTN方式(オーバードライブ機能付き)で、表面は非光沢。解像度は1920×1080ドット。輝度は300カンデラ/m2、コントラスト比は1000対1(コントラスト比拡張機能オン時は2000対1)。応答速度は3ミリ秒(中間階調)。視野角は上下、左右とも160度。画面を上下に傾けるチルト機能を備え、上20度~下5度の範囲で自由に調整可能。映像入力端子は、アナログRGB、DVI-D、HDMI×2、D5端子×2、コンポジット。このほか、地上デジタル放送のチューナーを内蔵しており、同製品単体で地上デジタル放送を視聴できる。