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 LSIロジックは、ストレージ用の半導体チップやエンタープライズ向けのネットワーク機器、RAIDボードを開発、製造するLSIの日本法人。最近では一般ユーザー向けの製品も発売しており、特に注力しているのがRAIDボードだ。2009年にSerial ATA 6Gbpsインターフェースを備えるモデルをいち早く発売。安定性の高さと速さで、ユーザーから支持を得ている。2010年7月3日に開催された「DIY PC Expo In Nagoya」では、RAIDボードを中心に展示、デモしていた。

LSIロジックのブースでは、2台のデモ機を用意。ベンチマークを実行してRAIDボードの速さをアピールしていた。
LSIロジックのブースでは、2台のデモ機を用意。ベンチマークを実行してRAIDボードの速さをアピールしていた。
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 ブースの中央でひときわ来場者の目を引いていたのが、外付けのストレージ機器を使ったデモだ。外付けストレージは、8台ドライブが搭載可能なT-win Systems製の「MiniBOD」(実勢価格10万円)。ここに4台のSSDを取り付け、2010年7月に発売予定のRAIDボード「3ware SAS 9750-8e」(予想実勢価格7万円)とminiSASケーブルで接続していた。

 RAID0を構築し、転送速度をフリーソフトの「Iometer」(Iometer project作)で計測しており、読み出し時の転送速度は1GB/秒を超えていた。SSDが高速化している中「RAIDボードがデータ転送時のボトルネックにならないよう、デュアルコアコントローラーを搭載した高速モデルも予定している」(LSIロジックの橋本博文氏)という。

ブース中央で実施していた、SSD4台を使ったデモ。ベンチマーク実行時は人だかりができていた。
ブース中央で実施していた、SSD4台を使ったデモ。ベンチマーク実行時は人だかりができていた。
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ベンチマーク結果では1GB/秒を超えていた。ストレージが高速なだけでなく「RAIDボードのデータ転送が高速なため」(LSIロジック秦和哉氏)という。
ベンチマーク結果では1GB/秒を超えていた。ストレージが高速なだけでなく「RAIDボードのデータ転送が高速なため」(LSIロジック秦和哉氏)という。
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 展示品ではSerial ATA 6Gbpsに対応するRAIDボードが大半を占めた。「MegaRAID SAS 9240-4i」は実勢価格が2万7000円と手ごろなエントリーモデル。付属のケーブルで4台のドライブが接続できる。対応するRAIDレベルは0/1/5/10/50だ。

エントリーモデルのMegaRAID SAS 9240-4i。マザーボードのPCI Express x16スロットに接続しx8で動作する。
エントリーモデルのMegaRAID SAS 9240-4i。マザーボードのPCI Express x16スロットに接続しx8で動作する。
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 ミドルクラスの製品では「MegaRAID SAS 9260-4i」(実勢価格4万3000円)を展示。付属ケーブルで4台、別売のボードを併用すれば最大32台のSerial ATA 6Gbps対応ドライブを接続できる。RAIDは0/1/5/6/10/50/60に対応。下位モデルとの違いは、キャッシュ用に512MBのオンボードメモリーを搭載している点だ。

MegaRAID SAS 9260-4iは、オプションのボードを併用して最大32台のドライブを接続可能だ。
MegaRAID SAS 9260-4iは、オプションのボードを併用して最大32台のドライブを接続可能だ。
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