PFUは2010年7月12日、ドキュメントスキャナー「ScanSnap」シリーズに特別モデルを限定発売すると発表した。同社が11月に創業50周年を迎えるのを記念するもので、外装に、石川県の伝統工芸である輪島塗を施したのが特徴。同社が石川県で創業したことによるアイデアで、県内の工房と協力して実現した。価格は、上位モデルの「ScanSnap S1500」が30万円、下位モデルの「同 S1300」が20万円。
具体的には、ウルシを「天日黒目(てんぴくろめ)」と呼ぶ技法を用い、手作業で重ね塗りしてある。さらに、漆の上には石川県の県鳥であるイヌワシの図柄とScanSnapのロゴが、「肉合蒔絵(ししあいまきえ)」技法で描かれてある手の込んだ製品だ。
販売は直販サイトを通じてのみで、それぞれ限定25台で受注生産する。7月12日から注文を受け付けている。手作業のため、納期は約2カ月かかる。専用の木箱に納められて注文者に届けられる。
なお、特別モデルの発売に合わせ、「スキャナ 活用術コンテスト」も実施する。ScanSnapなどスキャナーを生かした活用のアイデアを広く募集し、最優秀賞と優秀賞の受賞者には特別モデルをプレゼントする。期間は8月23日まで。