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 キヤノンは2010年8月26日、
デジタル一眼レフカメラ
「EOS 60D」を発表した。2008年9月発売の「EOS 50D」の後継機で、初心者から中級ユーザーをターゲットに据える。撮像素子はAPS-Cサイズで約1800万画素。背面液晶の大きさは3型。EOSシリーズとして初めてバリアングル式液晶を採用し、縦横方向に回転できる。1920×1080ドットのハイビジョン動画も撮影可能。価格はオープン。実勢価格はボディ単体が約13万円、18-55mmのズームレンズ付きが約14万円、18-135mmのズームレンズ付きが約17万円。各モデルとも9月中旬に出荷する。

 60Dに搭載された主な新機能は4つ。1つめが「表現セレクト機能」。「ふんわりやわらかく」「くっきり鮮やかに」「ほの暗くひっそりと」いったモードを選ぶだけで、その雰囲気に沿った写真になるように各種設定を自動的に調整する。2つめが、「アートフィルター機能」。撮影後の画像に対して特殊効果をかけ、別の画像として保存する。ぼかして柔らかい感じに仕上げる「ソフトフォーカス」、ざらついた白黒写真にする「ラフモノクロ」、独特の色調に変換する「トイカメラ風」、風景などをジオラマ的に仕立てる「ジオラマ風」の4モードを用意する。

 3つめは「マルチアスペクト機能」。画像の横と縦の比率を、通常の3:2に加え、4:3や16:9、1:1といったサイズに設定できる。4つめは、「カメラ内RAW現像機能」。撮像素子から得られたままの情報を記録したRAW形式で撮影したデータに対し、パソコンを使わずにカメラ本体だけで画像を自由に調整してJPEG形式で保存できる。

 同時に交換レンズの新製品も4モデル発表した。「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」(税別15万円、2011年1月出荷)、「EF70-300mm F4-5.6L IS USM」(税別15万8000円、11月出荷)、「EF300mm F2.8L II USM」(税別75万円、12月出荷)、「EF400mm F2.8L II USM」(税別125万円、12月出荷)がある。EF8-15mm F4L フィッシュアイ USMは、いわゆる魚眼レンズであり、世界で初めて1本で全周から対角線までの魚眼効果をカバーできる製品という。

 キヤノンマーケティングジャパンの川崎正己社長は、「2010年上半期は、数量ベースではデジタル一眼市場でシェア2位に甘んじていた。EOS 60Dを投入することで、年間1位の座を奪還したい」と意気込みを語った。交換レンズについては、「ユーザーの交換レンズ需要は旺盛。2009年は前年同期比104%の伸びだったが、2010年は115%を見込む。特にLレンズと呼ぶ高級製品群が好調で、前年同期比136%と過去最高の伸び率を達成するのではないか」(川崎社長)という。